【映画】宇宙空母ギャクチカ。
スターウォーズが公開された翌年、その光学合成の腕とモーションコントロールが買われたのかどうかは知らないが、ジョン・ダイクストラとリチャード・エドランドが参加し、壮大なスペースオペラのTVシリーズ「宇宙空母ギャラクチカ」を製作、そのパイロット版として映画「宇宙空母ギャクチカ」が公開された。
筆者は、昔からあまりテレビを見ないこともあり、何の情報もなく、ただ、ジョン・ダイクストラとリチャード・エドランドの”特撮”を見に劇場へ足を運んだのだが、パイロット版がストーリーをブツ切りにしすぎて、ほとんどさっぱりよくわからなかった記憶がある。
どうやらこういうことらしい。
宇宙植民も進んだ遠い未来、機械生命体トランスフォー・・・じゃなくてサイロンと激しい戦争が続いていたが、ついに和平の時を迎えた。
しかし、それは思いっきりサイロンの罠で、壊滅的な打撃を受ける。
唯一生き残った宇宙空母ギャラクチカは、伝説の母星「地球」を目指して旅立った。
ということで、宇宙漂流記に近く、またサイロンがおそってくるので宇宙戦争ものにも近い。TVシリーズとはいえ、スターウォーズ”特撮”チームの作り出したシーンは、迫力もので、コロニアル・バイパーとサイロン・レーダーの手に汗にぎる戦闘シーンや爆発シーンは大変よく出来ており話しや衣装はさておき、映画的な魅力にあふれるものであった。サイロンの銀ピカで、電飾が動く目に、ボコーダーを通したような声も未来チックで大変よかった。話しや人物はさておき。
あまりにスターウォーズチックだったので、てっきりルーカスフィルムがいっちょかみをしているのかと思い込んでいたが、実は、ルーカスは全然認めていなかったりして、配給元の20世紀フォックスと、一悶着あったようだ。訴訟になるようなもめごともあり、この人物と話しで、非常に短命に終わったTVシリーズと、なぞのパイロット版映画だが、「サイロンアタック」という続編映画や、近年、新シリーズとして再構築された「宇宙空母ギャラクティカ」も製作された。
アイデア的には、かなり魅力があった証拠でもあろう。
ここまでお読みのみなさんは、すでにお気づきであろうが、「宇宙空母ギャラクチカ」と「宇宙空母ギャラクティカ」は違う作品で、”ギャラクチカ”という何とも、メリケン粉のような響きのある言葉に、懐かしの「昭和」を思い起こす筆者だったりするのだ(笑)