【映画】バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲
3作目「フォーエバー」のウケが良かったためか、よくある3部作ではなく続編ができてしまった。主役のバットマンには、ジョージクルーニー。悪役のMrフリーズにアーノルドシュワルツェネッガー、ポイズンアイビーにはユマサーマンと豪華なキャストが話題となった。
1作目〜2作目とティムバートン監督&マイケルキートンの構築してきた(と思われる)ダークな部分を一切払拭し、やたらと陽気で明るいテレビ版のような作風になってしまった。
その作風のせいか、アーノルド・シュワルツェネッガーが喋る喋る喋りまくる。ものすごく、すっとんきょうな描写だ。
この作風だと、前作でも、すいぶんと騒がしかったロビンがことさらに明るくキテレツで、たいへんやかましい。
その中にあって、ジョージクルーニーは、どう振る舞っていいものかよくわからないような中途半端な生真面目さで挑むが、もはや、作品としては破綻しているかのような出来の悪さだ。
あまりのひどさに興行成績も悪くバットマン・シリーズは、ここで一端終焉を迎える。(しばし休息の後、ビギンズ・ダークナイトが制作され大ヒットする)
筆者的には、映画作品として見るよりも、青いLEDで光りまくるシュワルツェネッガーと、「らしい」ポイズンアイビーだけを見る作品だと思っており、ターミネーターとタランティーノ作品に飽きたら見る一服の清涼剤となっている(笑)
ベインやバットガールなんかも登場しているが、根幹のところで破綻しているので、たいした活躍もしない状態だったりする。
そういえば、悪役、死なないんですよね。
余計につまらない作品になっているのは気のせいだろうか。