★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】バットマン・リターンズ

f:id:tsuchinoko118:20120618165012j:image:left:w2201作目のヒットを受けて、満を期しての2作目が本作である。1作目から引き続き、マイケルキートン”バットマン”と、監督ティムバートン。往年の名優クリストファー・ウォーケンも出演。見ごたえ十分だ。

しかしながら、2作目は、バットマンというよりは、ただの「ティムバートン節」で、主役であるはずのバットマンは活躍しない(笑)

バットマンをはじめ、悪役ペンギン、キャットウーマンを、”フリークス”として捉え、バートン独特の哀愁ただよう”おとぎ話”のつくりになっている。

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そのため、バットマンというヒーロー像(ヒーローといっていいのかわからないが)よりも、ペンギンの生い立ちや、キャットウーマンの奇天烈な精神描写を、描くばかりで、正直言って「これがバットマンなのか?」と、わが目を疑うつくりになっている。

バットマンは放置というか、ほとんど描かれていない。

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バートン節の作品だと思えば、それでもいいのかも知れないが、バットマンだと思えば、納得はいかないのも、本作の特徴だろう。

どうすることもできず、マスクを剥ぎ取られたまま終焉を傍観するバットマン=マイケルキートン。
主人公の座を奪い、悲劇的かつ過激な最期を迎えるペンギン+キャットウーマンと、クリストファーウォーケン。
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全編通じて、暗く哀しく、フリークスたちの運命が描かれる。カタルシスのなさは、相変わらずだ。そこが大変良い(笑)