★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】X-MEN ファースト・ジェネレーション

f:id:tsuchinoko118:20120528161212j:image:left:w240シリーズ五作目は、時代をさかのぼって、若いチャールズ・エグゼビアと若いエリック・レーンシャーが出会い、分かれるところを描く、いわゆるゼロものであった。

X-MEN:ZERO ウルヴァリン同様「ミュータント」であるが故の重苦しい悩みや苦労を描くのかと思いきや、なぜか、掘り下げ不足で、明るいヒーローものと暗い青春群像の間を中途半端に行ったり来たり。
マグニートーはユダヤ人で、戦時下において、強制収容所に送られ目の前で母親が殺され自分は生き残った、と、かなりハードな幼少期を送っていたりすることは、X-MEN第一作目から描かれている話だが、ここをもう少し深く掘り下げるのかと期待していたら、「実は、母親を殺したのはシュミットというやつで、セバスチャン・ショウというミュータントだった」だけで、終わってしまい、個人的なショウへの恨みが、どう消化(昇華)されて、人類滅亡を企てるまでになるのかが、書き込み不足のような気がした。

f:id:tsuchinoko118:20120528161213j:image:right:w260ひるがえってチャールズも、どうして、そこまで底抜けに明るいのかが、きちんと描けていないように見える。

せっかくの主役が、この体たらくなので、セバスチャン・ショウ(スターウォーズ・ジェダイの帰還のアナキンじゃないですよ)が、米国とロシアを煽ってキューバ危機に陥らせる作戦も、どうも生ぬるい湯加減で、一言でいえば「暗さが足りない」と言ったところ。

個人的にも、たまたまセバスチャン・ショウを演じる脇役の王者ケヴィン・ベーコンの「ベーコン指数」を追いかけていたりしている時期に観てしまったもので、どうでもいいこと=雑念が頭をよぎり、十分に楽しむことができなかった。いやまったくどうでもいいことで、申し訳ないのだが。

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ちょこちょこと出てくるカメオ出演のミスティークとウルヴァリンも、少々うざいだけで、そんなことはどうでもいいので、もう少し二人の葛藤や考え方を掘り下げていただきたかった。