★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ハートロッカー

f:id:tsuchinoko118:20120417154529j:image:left:w240米軍の爆発物処理班のイラクでの活動を描く。本作で、監督賞を含む9部門のアカデミー賞にノミネートされ、作品賞を受賞している。いちおう社会派の戦争アクションということになっているが、ドキュメンタリータッチで描かれており、派手な銃撃シーンや爆撃シーンは皆無。人が人を無残に殺し、それを喜び、勝利に酔いしれるというような戦争アクションではない。

高揚感をあおるような音楽がないこともあって、音響のすばらしさが堪能できる。じゃりじゃりとIED(即席爆薬)が未舗装の路上をこすりつける音。華やかではなく、むしろ、腹の底で振動するような爆発音。暑いイラクの照りつける太陽の日差しの音さえも聞こえてきそうだ。




f:id:tsuchinoko118:20120417154530j:image:right:w260イラクに駐在する米軍の爆発物処理班。今日も防爆服を身にまとい即席爆薬の処理にいそしむが、突如爆発する爆弾に命を落とす。代わりにやってきた新しい男はウィリアム・ジェームズ二等軍曹。”命知らず”の名にふさわしい無茶苦茶な男で、自分の命を投げ出したような型破りの爆薬処理を行い続ける。ときには民間人に銃をつきつけながら。
いつ爆発するともわからない爆発物。携帯電話を使った起爆もあれば、処理のミスでも、カンタンに爆発する。
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ものものしい防爆服を身につけているとは言え、爆発物処理の都合上、手の部分は、ほとんどそのまま。爆発の圧力に耐える工夫はしてあるものの、完全に身を守れるものとはほど遠い。
地獄のような暑さの中で、姿なき爆発への恐怖と戦う爆発物処理班たち。