★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】RED

f:id:tsuchinoko118:20120403093842j:image:left:w240”スーパーヒーローもの”ではないが、DCコミック=アメコミの映画化だそうな。

元・CIAの凄腕諜報員フランクは、引退後、田舎に一人暮らし。年金生活を謳歌しつつ、年金窓口に相談ならぬラブコールの電話をかけながら、悠々自適に暮らしていた。そんなある日、フランクの自宅に何者かが侵入、フランクに襲いかかるが、あっさりと撃退。年金窓口のOLサラの自宅に逃げ込むも、次々と襲われ戦いつつ、サラを誘拐同然で連れて、昔の仲間を訪ねる。わけもわからず襲われ続ける年金生活者たち。そこにはCIAの陰謀が隠されていた。

すっかり老いぼれた年金生活者らが、理由もわからず襲撃され隠された陰謀を暴くために立ち上がる。(REDとは Retired Extremely Dangerous=引退した危険人物という意味)という、とてもナイス・アイデアな作品。

f:id:tsuchinoko118:20120403093841j:image:right:w240映像的にも非常に痛快で、派手。ナゾの襲撃者をスタイリッシュなアクションでなぎ倒したと思えば、ミサイルランチャーで攻撃してくる相手に拳銃ひとつで挑み、襲撃者もろとも爆破するシーンなど「あっさり感」が痛快さを盛り上げる。

ストーリー的にも非常にわかりやすくカタルシスも満載。

とはいえ、なぜか中途半端に感じたのは筆者だけではあるまい。
豪華キャストに難ありで、主演のフランク=ブルース・ウィルスが若々しくキン肉隆々で、とても「引退し、老いぼれた年金生活者」に見えないところが、とくに残念。
わけあって襲撃してくるCIAの現役諜報員に、カール・アーバンを配してはいるものの、ブルース・ウィルスよりもはるかに弱そうで、タイトルの「RED」すなわち「引退した危険人物」の信憑性が疑わしいのだ。

映画のポスターみても、引退4人組がものすごく強そうでしょ?(笑)

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しかしながら全般的には「バイオレンス・アクション」の体裁を保ったコメディだと割り切れば、ずいぶんと楽しめるエンターティメント作品。
ポップコーンをほおばり、匂いをまき散らしながら、楽しむ作品である。

ただ「ナゾの」というサスペンス部分は、ものすごく安直で、一度観たら30年は観ないで済むこと請け合いだ。