★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】エージェント・ゾーハン

f:id:tsuchinoko118:20120326070021j:image:left:w22080's当時米国の人気番組だったサタデー・ナイト・ライブでは、多くのコメディアンを排出、日本でも同番組の1コーナーであったブルース・ブラザーズが映画化公開され主演の二人は著名となった。そのサタデー・ナイト・ライブ出身のコメディアン、アダム・サンドラー主演のコメディ作品の1つが「エージェント・ゾーハン」である。

筆者はコメディ作品はほとんど観ないのだが、たまたまスターチャンネルを視聴中に本作を見かけ、そのスラップスティックぶりに唖然としつつ、作品中キーワードとなるのが「イスラエル」と「パレスチナ」の和平協力だったり、その裏で暗躍する米国資本家だったりと、インパクトの強い時事を織り込んでいたりするのに驚き、最初から最後まで見入ってしまった。
作中最初から最後まで登場する「下ネタ」には閉口するも、コメディでありつつも主人公のサクセスぶりや、カタルシスもあり、これは名作だと思うに至った。

イスラエルの諜報員ゾーハン。撃ってきた砲弾を素手で受け止め投げ返し、ピラニアに襲われても平気なスゴ腕の諜報員であるが、彼の夢は、美容師になり髪を切ること。宿敵ファントムとの幾度目かの真剣勝負で、殉職したと見せかけ、こっそり渡米。その夢が叶うように奔走する。
ある美容院にどうにか就職したゾーハンだったが、来る日も来る日も掃除ばかり。美容院の立地区では米国資本にモノを言わせた都市再開発計画が持ち上がり、立ち退きを迫られる危機的状況でもあった。
そんな、ある日、ゾーハンにもチャンスが巡ってくる。
立ち退きに臆した美容師が一人去り、緊急措置としてゾーハンに施術のチャンスが与えられる。
美容師としての施術よりも、セクスィーなサービス(性交渉付き)が大いにウケて、美容院には長蛇の列ができるようになり、すっかりカリスマ美容師へとサクセスするゾーハン。
しかし隣接するパレスチナ人の多い街のタクシー運転手として働くパレスチナ人に、死んだはずのゾーハンが生きていると、宿敵ファントムに見つかってしまい・・・

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ストーリーとしてはそんな感じだが、マンガのようなありえない展開・映像に終始大笑いをしてしまうようなコメディ作品だ。

もちろん、いわゆるアメリカン・コメディでもあるので、理解不能な方には理解不能で、決して万人受けするような作品でもない。時事ネタの取り扱い方に怒る人もいるであろう部分もあったりする。そういう意味では、過激だ。

アダム・サンドラーは、ベッドタイムストーリーでの主演、その優しい顔つきで、すっかり「いい人」だったりするが、非常に多くのコメディ作品をつくり出演する。日本でも、もっと評価が高くてもいいような気もするのだが、「イジメ」「中傷し」「罵倒する」ゲーニンがウケるような日本では少々敷居が高いのかも知れない。

youtubeには、どういうわけか、本編全部が公開されている。

お時間のある方は、観てみてもいいんじゃないでしょうか・・・・
いいのかな、これ・・・