★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【PC】アロハUSB/ND4/ND3/PC1

f:id:tsuchinoko118:20120321070732j:image:left:w220電話がかかってくるとパソコンの顧客情報がポップアップするような仕組みをCTIという。マイクロソフトや宅配業者に電話をするとプッシュ回線でボタン入力するよう促され目的のことが行えるあれもCTIだ。

ISDN全盛の頃は、筆者も、そうしたニーズ&ウォンツがあり、よくCTIソフト(アプリのオプション機能)を開発していたりしたが、ADSLが登場し再びアナログ回線が台頭、その後、光回線が登場してからは、ご無沙汰であった。

パソコンでは Windows OS というものがあり、多くのパソコン(機械)が同じようなオペレーティング・システムになったわけだが、ISDN や 光などのモデムやルーターの OS は不統一で仕様も全く異なるものが多く、利用するモデムやルーターに合わせて、ソフトウェアを開発する必要性があったりした。

それでも ISDNの頃は ISDNルーターという装置があり、これが通信ログや着信情報などを持っていて、異なるけれども似ているコマンド体系(制御方式)だったので、どうにか CTIを実現することが出来た。その後の ADSL時代には ISDNなども混在、そして光時代に入っても、ADSLがまだ存在していたりして、なかなか汎用的な CTI というものは作れずにいた。

もちろん、ある特定の得意先様で、ある特定の装置を使うと解っているときには、開発することもしていたが、広く汎用的に、というのはなかなか叶わずにいた。

しかし状況は変わり、ここ数年、ずいぶんと、ひかり電話が普及し、「光ルーター」には カンタンには CTIで制御できそうな機能はないが、「光ルーター」に外付けする形での、汎用的な CTIアダプタという装置が出回るようになってきた。このCTIアダプタ、不思議なもので?アナログ回線なんかにも対応するようになっているものが多く、わりと汎用的だ。

その中の1つ、ものすごく低価格な CTIアダプタ「アロハ」(日興電機製作所製品)シリーズを発見してからは、筆者のソフトウェア開発状況も一変した。

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多くの CTIアダプタが 5万円、10万円するような中で、アロハは 2万円台。

機能は、単回線用のみで、着信情報を送ってくるだけ、というすごくシンプルな作りだが、電話番号が1つでビジネスホンも使ってないような小規模なお店や会社では、「多回線やPBX対応や、多くの機能」というのは、あまり必要がない。そういう機能がない分、安いならそれに超したことはない。

電話が鳴ると、CTIアダプタが USB経由でパソコンに着信電話番号を送ってくる。それを取得し、顧客マスタの電話番号と照合して、いつ誰からかかってきたかを記録することができる。また、自動的に顧客マスタをポップアップすることもできるし、逆に、顧客マスタの電話番号を CTIアダプタに送って、そこから短縮ダイアルのような使い勝手で(手動なので、使い勝手がいいかどうかは別として)電話を利用することができる。

実際、筆者が開発したソフトウェアの問い合わせで この CTI機能は、たいへんよく問い合わせがある。

日興電機製作所さんも協力的で評価用に機器を貸し出してくれたりするのと Visual Stdio 2010 での機器制御が非常にカンタンだったりすることもあり、間もなく Hair Manager Ver5 用に CTIオプションを発表・公開することができる運びとなった。

f:id:tsuchinoko118:20120321070733j:image:right:w340有名どころの「見えTELくん」。よいソフトではあるが、単回線用でもCTIアダプタとあわせて約10万円する。気軽に導入するには、やや抵抗感のある価格の気がする。

ここにアロハと組み合わせた Hair Manager のオプションは、3万円でお釣りがくる価格帯。

これなら気軽に CTI を導入してみようという契機になるかな?

と考えていたりしている。

意外に アロハ対応の CTI ソフトも見かけないような気もするので、この際、Hair Manager に絞らず、もう少し一般的な顧客管理ソフトをつくってみてもオモシロイのかも知れない。

そう思いながら、ここ数日は CTI 周りの開発を行っている。