【映画】キャビンフィーバー
いやはや、事前の情報が何もなく観たせいか、なつかしい、ありきたりな作品ではあるな〜と。どこかで観たようなショットばかりで、なんとも。
ところが、近年製作されたとのことで、そういえばスプラッターシーンが、よく出来ていた、そのうえ、「あやしい怪人」が襲ってくるのではなく、”ナゾのウイルス”が襲ってくるのは、いかにも最近のネタ。
夏休みを利用して、学業よりも色恋沙汰を追いかける、いかにもマヌケな学生5人が、田舎のコテージを借りてキャンプ。
そこに、ナゾのウイルスに犯された浮浪者が、やってくる。全身、腫れ上がり、皮膚が膿んで、ただれている。
「助けてくれ」と近づいてくる浮浪者に「感染したらどうする!」と、追い返す学生たち。
しかし、結局、この学生たちは「感染する」。
友人同士であったはずの彼らは、仲間に対しても「感染したらどうする!」と、互いを疑い、ついには「身を守るため」仲間を攻撃しはじめる。
原因は?感染経路は?ワクチンは?何の解決もないまま、事態は、イナカの村人さえをも巻き込んでいく。
ごく普通の、ありがちな展開ではあるが、いかにも、いかにも、いかにもの連続で、結構楽しんでみることができるのは不思議な魅力だ。
事態の把握の仕方が、妙にズレてる若い保安官が、いい味を出している点。
そして、この恐ろしい事態の最中に、風呂場でスネ毛を処理する女性が、どんどんナゾの病気になっていき、最後は、足首から腐ってもげるシーンが、痛々しい点。
つまらないようでいて、おもしろい。不思議な魅力に、けっこう評価が高い。
最後のすっとんきょうな明るい明るい音楽が、ますますマニア心をそそる。