★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】八甲田山

f:id:tsuchinoko118:20120220052142j:image:left:w220寒い日本映画。冒頭いきなり、吹雪の八甲田を突破するとか言い出して、あっという間に、吹雪の八甲田山雪中行軍シーン。あとは、もう雪・雪・雪・凍死・凍死・凍死で、ひたすら寒い映画です。しかも3時間近く寒い・・・ 冬に、この映画を見るのは、まさに、北海道の冬でルイベを食う・・・そんな気分です。

最初は、実際にあった悲惨な事件を映画化!と聞いて、まじめに観ようと思ってたのですが、史実、曲げまくりで、中途半端な友情&おなみだ頂戴もののストーリーになってしまって、ものすごく、うそくさい。。。途中からは、”寒いBGV”だと、あきらめて観ました。

f:id:tsuchinoko118:20120220052141j:image:right:w220猛吹雪なのに、昨日倒れた死体には、うっすら雪が積もってるだけ・・・(史実でも捜索は難航した、と、なってるぞ)あの切羽詰った状況の中で、友情とか、そんなことばかり描いて、危機感がない、のは、とくに残念。。。そもそも、名言「天は我々を見放した!」と、言いつつ、希望を失ってない神田の描き方には、はじめから”人間”を感じられない。うさんくさい、という以前に、つじつまがあってないのだ。弘前31連隊 vs 青森5連隊の構図が邪魔をしているのか、画面の切り替えも、緊迫感を削ぐ。リアリティばかりを言うつもりはないが、事件を題材にした、と言い切るには、原作&企画段階から、あまりに、おそまつすぎやしないか。

痛々しい惨劇を世に公開するなら、もうちょっとリアリティを大事にして、事件を考えさせる内容に重点を置いてほしい。。。

事件をもとに売名行為オンリーのプロット。これが日本の不朽の名作??

でも、ほんと、”寒いBGV”には最適ですよ(^^) 今度は、夏に、見よう(^^)