★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ブラック・ダリア

f:id:tsuchinoko118:20120210205406j:image:left:w220どうもブライアン・デ・パルマと相性の悪い私であるが、今回も相性が悪かった(x_x;;

よくある「実際あった猟奇殺人を題材に独自の調査と推理でナゾをとく」といった類の部分は、映画のラスト、唐突に論じられる。

それまでは、主演のみなさまの言行録といった感じで話がすすむのだが、正直いって、ブラック・ダリア事件とは、何の関係もない話が多い。

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脚本としては、最後の驚きの真相にむかって、着々と捜査が積み上げられているように描いたはずなのであるが、「真相」として位置づけられた結末が、ほとんど”行きずり”の犯行のため、ツケ刃的な感が拒めない。

あいかわらず、カットが細かすぎで、カメラの流しも早い。サスペンスというよりは、アクション系の演出が多く、”ファイヤー&アイス”の熱血刑事物語のようだった点もマイナス要素。

とはいえ、そこは巨匠デパルマ。

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センセーショナルな言いがかりばかりで、謎解きにも何にもなっていなかった大ヒット作=ダビンチコードよりは、よっぽど、サスペンス・ミステリーらしく、好感がもてる。

アーロン・エッカートが好きなので全体としては許します。

補足)ヒラリースワンクが女装して死にます。