★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】スターシップ・トゥルーパーズ2

f:id:tsuchinoko118:20120206052641j:image:left:w220前作「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編。一応成功した大作の続編なのだから大幅に予算をアップ、さらに・・・という、いつものハリウッドのノリはどこへ行ったのか、予算は10分の1に。監督はバーホーベンは降板、1作目のVFXのフィル・ティペットが担当。脚本は同じくエド・ニューマイヤー。

前作とのつながりは、ほぼ皆無。ただ、地球とバグズ(虫)との戦いが続いていた、というシチュエーションだけが同じ。衣装も同じだけど、前作とはまったく別の世界観。

1作目が青春喜劇の過激な暴力描写ありの戦争映画であったのに対し、今作(2作目)は、「密室で、侵入型のバグズ(虫)に人間が乗っとられてしまう」恐怖を描き、遊星からの物体Xを思わせる、SF恐怖映画になっている。すでに人間ではなくなってしまった同僚(虫)が襲ってくるのだ。そして疑心暗鬼で仲間を信じられなくなってしまうのだ。

f:id:tsuchinoko118:20120206052642j:image:right:w220これは予算があまりに少ないから、そういう脚本にしたのか、そういう脚本だったから予算が少なくて済んでいるのか、事情はよくわからないが、派手なSFXの宇宙戦争を期待すると肩すかしに合う。
実際、筆者も、肩すかしにあった(笑)
ただし筆者は、恐怖映画大好きなもので、これもこれでいいじゃないかと、最後まで楽しませていただいた(笑)

しかし予算は少ないと言っても、過激な残虐描写は健在。前作よりもパワーアップ。SF作品にあって、なぜ、そっちの方向にパワーアップするのか(笑) しっかりR15指定だ。

米国では劇場公開はされなかったようだが、予算が減った続編の駄作なのかというと、筆者的には意外にもそうではなく、「スターシップ・トゥルーパーズ」とは別の「スターシップ・トゥルーパーズ2」という名前のSFゴシックホラーを観ているような感覚で、好物の部類にはいる。

ただ、1作目で構築した「スターシップ・トゥルーパーズ」の世界観は台無しではあるが(笑)