★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】サンゲリア

f:id:tsuchinoko118:20120129065353j:image:left:w220本作のDVDがほしくて25周年記念版を購入するかしないか、苦悩しているうちに、気が付くと廉価版が発売された2006年5月5日のこどもの日。迷わず購入した。

モダンゾンビを持ち込んで恐怖映画の金字塔となっら、ジョージ・A・ロメロのゾンビ(Dawn of the Dead)はイタリアン恐怖映画の巨匠:変人ダリオ・アルジェントが製作したものだが、この後、ルービック・キューブのバッタもののごとく、乱雑に作られた”亜流”ゾンビ映画のなかでも、最も親切な作品が、これ。ルチオ・フルチの「サンゲリア

原題は「ZOMBIE 2」ということで、あからさまに、ロメロ&アルジェントの「ゾンビ」を真似たもので、オリジナリティのかけらもない話なのだが、



f:id:tsuchinoko118:20120129065352j:image:right:w220とにかく痛々しい。
とにかく汚い。

ムカデ&うじ虫が腐った顔を這うゾンビ。いつも口元から血のりをたらし、おなじみの眼んたま串刺しなど、その残酷シーンの懲り方は尋常ではない。

本作がきっかけで、いつのまにか、もう1人のイタリアン恐怖映画の巨匠になってしまった、ルチオ・フルチは、死ぬまで、やりすぎの残酷映画を撮影しつづけることになる。

多くの亜流ゾンビが、できそこないの中、ごくふつうのストーリー展開で、ごくふつうの脚本、ごくふつうの撮影で、とことんまで残酷さに偏った作品が、本作「サンゲリア」で、ルチオ・フルチの”入門編”である。

f:id:tsuchinoko118:20120129065351j:image:left:w220当時、ジョーズが流行っていたせいもあったのか、なぜか、ジョーズVSゾンビのシーンがあるが、これはご愛嬌。

カリブ海に浮かぶマツール島では原因不明の奇病が発生、死ぬと蘇えりゾンビとなって人を襲う。行方不明の父を探しに、この島へやってきたアンと、新聞記者のピーターは、島に上陸後、メナード医師夫妻と脱出を試みるが・・・・

1980年イタリア映画。