★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】マトリックス レボリューションズ

f:id:tsuchinoko118:20120117083639j:image:left:w220シリーズ第三弾の最終話。

1〜2作目で、結構出ていた”マトリックス”内のシーンは、極端に減り、荒廃した”現実世界”に焦点があてられる。

スーパーヒーローである救世主ネオは、マトリックスの中であるからこそ、その異能を発揮したが・・・現実世界では・・・
不思議なことに、現実世界でも、感覚だけでマトリックスと接続できるようになってしまったらしく、念力を使ってセンチネルズを破壊したりも出来てしまうようになった。スミスも電話を通じて、表の人間に乗り移り、ネオを襲うが・・・このあたりは、ちと、ご都合主義すぎないか?

ザイオンでのAPUvsセンチネルズの映像は圧巻。予算といってしまえば、それまでだが、ここまで、描けた作品は、過去、類をみない。
CG作品が、アニメーションという技法を、完全に食べてしまった瞬間だ。必見。

f:id:tsuchinoko118:20120117083640j:image:right:w220最後は、やはり、スミスとネオ、決着をつけてもらわなければならない。
ネオは、マシーンの神に、交渉する。

「プログラムスミスは、もう止められない。
 しかし、俺なら出来る」

必ずスミスに勝つのだ、という気負いではない。明確な作戦があった。スミスに食われ(ウイルスに感染し)そうすることで、全てのスミスを、接続し・・・ ここまでするから、あとは、マシンの神が、削除信号を送ればよい。
必ず成功するが、ネオは必ず死ぬ、そういう作戦だ。

ここで、スミスの弱点は、発揮させる。プログラムのくせに、欲が激しい=エゴイストすぎるのだ。
目的を達せばいいはずなのだが、スミスは、あくまでもネオと「闘って勝つ」ことを選ぶ。むしろネオの方が、コンピューターらしく、スミスは人間らしいのだ。

ともかく、予定された決着がついたとき、人々はマシンから解放される。

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圧巻のCG、衝撃の映像。
ではあるが、すべてが、予定調和にすぎない分、感動は少ない作品となってしまっていることは残念である。

サイバーパンク・体制批判で、はじまった本作の終わり方としては、どんなもんかな。
しかし、世界初のサイバーパンク・エンターティメント大作。拍手で締めたい。 ストーリー的には、とてつもなくB級で筆者的には大満足だ(笑)