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★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】GANTZ PERFECT ANSWER

GANTZの続編であり完結編である。前作で巨大な”おこりんぼ星人”との戦いで命を落とした加藤。その加藤を”100てんめにゅ~”で生き返らせようという目的意識も手伝い、ミッションにのめりこんでいく主人公の玄野。その続編は、突如として、原作を離れオリジナリティあふれる佐藤監督作品となった(らしい)。

冒頭、死んだはずの加藤が玄野の前に現れたり、GANTZボールを縮小させたような黒いボールが人気女優の目の前に現れボールの指示のまま殺人をしたり、前作のラストで現れた刑事が変な黒服集団と取引したりと、さっぱり事情がわからず話しについていけない状態が続く。もともと理不尽な内容の本作だが、ストーリーが破綻しているのかと思うほどに、理解不能で筆者も正直あわてた(笑)
まったく理解できないまま、黒服星人のミッションがはじまり、地下鉄車内で、大勢の無関係の人間を巻き込んで壮絶なバトルが繰り広げられる。

前作に比べグロい描写は減ったが、その分銃火器が大活躍。Xソードをメインに据えた殺陣もハリウッド超大作レベルの壮絶さで、戦う相手である黒服星人の破壊されても再生される身体などどあいまって映像から全く目が離せない状態になった。

戦いが終わり作品開始1時間15分頃にしてようやく、ここ1時間のわけのわからなさの説明が始まる。

どうやらGANTZ(と呼ばれる)黒いボールの中の全裸の人間は、GANTZの燃料電池で、その人物の寿命が近づいているため GANTZの寿命が尽きようとしているらしい。
それで慌てた GANTZは、残りの星人をすべて早く殺してしまおうと、かつて100点めにゅ~で解放された”卒業生”を集めるため、人気女優に殺人を命じていたようだ。命じた4人の命を奪い、GANTZによって復活、例のマンション部屋に集め戦士として星人をやっつけようというわけだ。
4人すべての命を奪ったら、人気女優も「カギが開いて」マンション部屋に来るはずだった。

ところが、あと一人というところで、加藤に化けた星人が、人気女優を殺し、黒いボールを奪ってしまう。あと一人は玄野の彼女(のような)小島多恵。

このままだと星人が小島多恵を殺し、この部屋にやってきてしまう。
非常にまずいと思った GANTZ は、(星人より早く)小島多恵を殺せと緊急ミッションを開始する。
玄野にとっては、それは、とても認めがたいミッションであった。

初期の頃から共に戦ってきた鈴木のおっさんと背の高いフリーターだけは、玄野につく。3人は小島多恵を守ることにするが、他のメンバーは小島多恵を殺そうと必死。
異常な状態の中、加藤に化けた星人も、小島多恵を殺して「カギを手に入れ」マンション部屋へと暗躍する。

大混戦の中、結果的に玄野は小島多恵を守れず、また星人が小島多恵を殺すことに成功。

マンション部屋での最終決戦となった。


ものわかりの悪い筆者は、3回見てやっと話しがわかった。
あえてそうした作りになっているのか、詰め込みすぎて編集で端折った結果、わけがわからなくなったのか微妙なところだが、ちょっとしたサスペンスやミステリーよりも難解なストーリーで困惑してしまった。

星人たちは「復讐だ。おまえたちが先に手を出した。たくさん仲間を殺した」と言う。
どうやら、黒服星人に限らず、GANTZのミッションで星人を虐殺することを始めたのは、人間だというのだ。だから復讐のため、人間を抹殺すると星人たちは言う。
よくよく考えれば GANTZのメンバーたちは、それぞれの私欲による目的はあれど、星人を殺さなくてはならない大義はない。加藤も、鈴木のオッサンも「愛する人を守るため仕方がない」と言葉ではいうのだが、襲われての緊急避難でもなく GANTZのエサにたかっているようにしか見えない。
この点では星人にも指摘されている。
「仕方がないといつも逃げる」「おまえたちは誰も守っていない」
痛烈だ。

筆者は原作を読んだことがないのだが、単にゲーム感覚で人を殺し、殺せば得点、殺せば英雄、強いことがすべて、ということへのアンチテーゼのようだ。
そう言いながら星人たちも、人間を殺しているわけで、どっちもどっちだ。
一作目から、戦いを拒否する姿勢を見せる加藤も、キレまくり。
メンバーらは時折「辞めましょうよ」「辞めた」そう言いながらも結局戦いを辞めることができない。状況がそうさせない。

この状態を打破する解決策=パーフェクトアンサーはあるのか。


戦いがGANTZのあるマンション部屋で開始され、双方に大きな犠牲を出しつつも、少なくともその場にいる星人たちは全滅し、玄野は「まんてん」を取得、まんてんメニューを提示される。
星人の攻撃にさらされ、出血多量で瀕死の状態の玄野は
「わかったよGANTZ」「GANTZ、決めたよ」とつぶやいた。

彼は完璧な答え、パーフェクトアンサーを見つけたのだ。

おそらくは原作ファンや、ゲーム感覚で人を殺してスッキリ、悪いから死んで当然だと考えている人、他人の死や苦しみにまったく関心がない人には、非常にウケの悪いエンディングだが、完全な答えとは、この選択肢以外にないのだ。

どのような答えかは、スクリーンかDVDかBDで確認していただきたい。