★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】ロボコップ

監督にポール・バーホーベン、脚本はエド・ニューマイヤー、視覚効果にフィル・ティペット。で音楽はベイジル・ポールドゥリス。「スターシップ・トゥルーパーズ」の面々が、まず最初につくったのは、80年代を代表する”ロボット刑事”もの。ロボコップであった。

「スターシップ・トゥルーパーズ」の製作話しが頓挫したため代用品として企画されたのが本作。ユニバーサルの幹部であるエド・ニューマイヤーが暇つぶしで書いた脚本で、ポール・バーホーベン監督も1ページ読むと脚本を投げ捨ててしまったという逸話があるほどに、なかば、どうでもいい作品のようなスタートを切ったのであった(笑)


殉職警官がサイボーグに改造され、街の悪党をなぎたおす。悪党の背後には巨大企業オムニ社の陰謀があった。


ストーリーはこんだけ(笑)
日本でおなじみの「ロボット刑事K」ではなく「宇宙刑事」のようなヒーローアクションものであるはずが、バーホーベン監督の手によると、はてしなく過激な暴力描写、人体破壊が問題視され、R指定を受けたりした。ストーリーも、殉職警官が医学や科学によって復活したのではなく、そのまま死んでしまい、生き残った細胞を寄せ集め(死体を部品として使って)新たに組み立てられたマシンが、生前の記憶によって「元・人間だった」という意識をもち活躍する。なんともサイバーパンクなストーリーだったりもした。ロボコップ起動時に MS-DOS の COMMAND.COM や CONFIG.SYS などをロードする描写もあり未来感やSF感を否定したような各種設定も話題になった。
よくよく考えると、ものすごく変な作品なのだが、大ヒットし、テレビシリーズも製作され、続編の「ロボコップ2」「ロボコップ3」が製作された。

リメイク版も制作中とのことで2014年に公開予定だそうな。

宇宙刑事ギャバンをゴツくしたようなロボコップのデザインは、遊星からの物体Xでぐちょぐちょにゅるにゅるなクリーチャーをデザインしたロブ・ボッティンのお仕事らしい。監督がバンダイに使用許諾を求める手紙を送って、快諾されたとの逸話もあるので、ギャバンをベースにして真似たのはどうも本当らしい。

低予算でありながら、工夫で乗り切り、ターミネーターのように大ヒットする。
現在なら、そのほとんどが、てきとうなホラー風作品ばかりで、かの当時(80年代)もそれは変わらないのだが、こういう大作もどきのような作品が出てきて、映画界が非常に元気だった時代でもある。