★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】バック・トゥ・ザ・フューチャー2と3

80年代も終わろうとしていた頃、突如、バックトゥザフューチャーの続編が製作されることになり、日本は興奮のるつぼにたたき込まれた、というくらい大人気だったのだ。続編は第一作に輪をかけて未来へ過去へ(でも、あくまでヒルバレー界隈だけで話しは進む(笑))長尺過ぎてPART 2 と PART 3 に分割され、PART2 公開のあと半年後に PART3 が公開されるという展開となった。
時空を超えて大冒険というにふさわしい怒濤の展開で、マイケル・J・フォックスの4役(マーティ、息子のマーティJr、娘のマーリーン、遠い先祖のシェイマス)も話題となった。ドクはずっとドクのまんまだ。
かなりバラエティに富んだ本作だが、筆者的には第一作のプロットの秀逸さには及ばないと思っていたりする。デロリアンも改造パワーアップしているものの目新しい何かがあるわけでもなく、プロットも1作目を拡張しただけで、目新しい何かがあるわけでもない。大阪コテコテノリで、毎作コヤシに突っ込んでしまうタネン、だけなら良いのだが、至る所にデジャ・ヴなシーンが繰り返され、やや食傷気味だったのも事実だった。1作目で、第二の主人公を演じていたクリスピン・グローヴァーが降板したのも大きい。あの独特のなよなよさ、神経質さがなくなってしまうと、これほどにコテコテになるとは。
わかりやすくなったとも言えるかも知れないが、大丈夫なのかおいおいというようなドキドキさが欠けてしまったのは筆者的には痛かった。

しかしながら特筆すべきシーンはある。未来のマーティが会社を解雇されるシーンに登場する日本人(かも知れない)の上司、その人だ。
名前がいい。
フジツー・イトウ。
たぶん、フジツーが名前で、イトウが姓なのだろう。
ものすごく変な名前だ。
どちらも姓というか、思いっきり某企業名だったりする。
このあたりについて、明確なトリビアはないようで、どういう経緯でこの名になったのかは、わからないが、ともかく、富士通もマルチメディアパソコン(死語)FM TOWNSにマーティという名前のモデルを後日発売した。

VFXは今観ると、CGを使っていない ILM (というよりもリチャード・エドランド)な光学合成作品だが、ひどくチャッチい(笑)予算がなかったのか、気合いが入らなかったのか、基本的に日中真っ昼間のシーンが多いからなのか理由はよくわからないが、イカすVFXではないのが非常に残念だ。STAR WARS のごとく CGで修正など期待したいところだが、そういうことをすると、クリスピン・グローヴァーが、また勝手にフィルムを使うと訴訟するのかも知れない。

とはいえ旧きよき(笑)80年代を代表する作品の1つであることには変わりがないだろう。