【映画】JM(ジョニー・ニーモニック)
サイバーパンクの祖、ウイリアム・ギブソンの「サイバーパンク」の映画化第一作。後に、マトリックスという作品として、世界ヒットへつながる、キアヌ・リーブスが、
単なるIT屋から救世主へと生まれ変わる
サクセスストーリーで構成させる。
マトリックスのような華やかさがなく、あくまで原作通りに、淡々と撮影した印象が強く、製作も日本の会社なので、どうも、中途半端な仕上がりになっているのは残念。
ヒロインの女戦士ディナ・メイヤーは、無機質なキアヌの脇役になりきれず、かといって、ジョニー(キアヌ)の覚醒の母になるのかというと、そうでもなく、キャスティングには疑問を持つ。
とはいえ、サイバーパンクの定義?
・ハイテク社会である
・デジタルデバイドが進み、貧富の差が激しい
・貧困なズタボロチームは、レジスタンスだ
・レジスタンスは、ハイテク社会体制を壊そうと思っている
・バーチャルリアリティでの闘い
・あやしい小道具(データグローブ、ヘッドマウントディスプレイなど)
・あっちの体制にいたやつが救世主となる
・舞台は、アジア(日本らしいのだが、香港も中国もまざってる)
などなど、ポイントはしっかり抑えてある。
中でも、アジアを描く際に必ずでてくる?チバ・シティー、ヤクザ、も、きっちり出てきて、これには笑うしかなかった。
ヤクザは、ご存知、北野タケシが演じている。
あいかわらず演技は、へたくそだ。
どういうわけか、「キアヌ vs タケシ」と宣伝されていて、興行成績もイマイチふるわなかったし、たしかに、どうも中途半端なつくりではあったが、「つまり、これが、マトリックスだったり攻殻機動隊だったりするのだ」という意味では、必見してほしい作品だ。