★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】JM(ジョニー・ニーモニック)

f:id:tsuchinoko118:20111228053319j:image:left:w220サイバーパンクの祖、ウイリアムギブソンの「サイバーパンク」の映画化第一作。後に、マトリックスという作品として、世界ヒットへつながる、キアヌ・リーブスが、

単なるIT屋から救世主へと生まれ変わる

サクセスストーリーで構成させる。

マトリックスのような華やかさがなく、あくまで原作通りに、淡々と撮影した印象が強く、製作も日本の会社なので、どうも、中途半端な仕上がりになっているのは残念。

ヒロインの女戦士ディナ・メイヤーは、無機質なキアヌの脇役になりきれず、かといって、ジョニー(キアヌ)の覚醒の母になるのかというと、そうでもなく、キャスティングには疑問を持つ。

とはいえ、サイバーパンクの定義?

・ハイテク社会である
デジタルデバイドが進み、貧富の差が激しい
・貧困なズタボロチームは、レジスタンスだ
レジスタンスは、ハイテク社会体制を壊そうと思っている
バーチャルリアリティでの闘い
・あやしい小道具(データグローブ、ヘッドマウントディスプレイなど)
・あっちの体制にいたやつが救世主となる
・舞台は、アジア(日本らしいのだが、香港も中国もまざってる)

などなど、ポイントはしっかり抑えてある。

f:id:tsuchinoko118:20111228053318j:image:right:w220中でも、アジアを描く際に必ずでてくる?チバ・シティー、ヤクザ、も、きっちり出てきて、これには笑うしかなかった。

ヤクザは、ご存知、北野タケシが演じている。
あいかわらず演技は、へたくそだ。

どういうわけか、「キアヌ vs タケシ」と宣伝されていて、興行成績もイマイチふるわなかったし、たしかに、どうも中途半端なつくりではあったが、「つまり、これが、マトリックスだったり攻殻機動隊だったりするのだ」という意味では、必見してほしい作品だ。