★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】LOGIC SYSTEM(1) LOGIC

f:id:tsuchinoko118:20111227055816j:image:left:w220何十年前の作品であるが、2008年に突然CDで再販された。おめでとう。
版権などの問題が解決できずに、再販ができなかったようなウワサもあるし、発売して売れるのか、という気もしていた本作品。

LOGIC SYSTEM の 第1作「LOGIC」

YMO世代の方なら、第4の?YMOメンバーといわれた松武秀樹
のユニットであることは、よくご存知。

いわゆるシンセサーザーによるピコピコテクノだ。

さすがに何十年前の作品ということで、今、聴くと音的にどうかと不安をかかえていたが、視聴版を聴く限りでは、ぶっといアナログ発振器に支えられた MOOG の厚い音色が、時代を感じさせないので、安心した。

サンプラーも、DX7などのデジタル音源もなかった頃、そして、便利なシーケンサーも、ろくなのがなかった時代(しょぼいのは、あったけど)のシンセサーザーによるオーケストレーションは、今、耳にしても新しい。

テクノというと、いつのまにか、Perfume や ハイエナジー のことを言うようになっているような気がする昨今。テクノというのは、LOGIC SYSTEM みたいなのを言うのではなかったか、と疑念を感じるのは、トシをとった証拠かも知れない。

本作、と、次作「Vinus」、そして第三段の「東方快車」 3作そろ
っての復刻版発売された 2008年6月20日。もちろん全部購入大人買いであった。

さて音楽的には、超無個性で無機質(笑)
コンピューター・テクノを前面に押し出しすぎたせいか「音楽」というよりも実験の結果といった具合である。
そのうえ、YMOの人気あって勢いで発表した感がぬぐえず、どこかいつもYMOだ。それはもちろん第4のYMOとしてYMOに参加していたこともあるのだろう。その点では、まだマツタケらしさは出てこない。
しかしながら、暗く陰鬱で無機質な「音」(音楽ではない)は、YMOにはなかったので、「音」を聴きたかった当時は、これが良かったのだ。

しかし、あまりに無機質・無個性だということで、次作はドラマティックで感動的、ストーリーまで持たせた快作となるのだ。