【会長】お題がないではないか。
私は株式会社エヌジェイシー会長。
今週はお題がないではないか。
いったいどういうことだ。
今日から、いわゆるクリスマスで3連休で北陸は暴風雪という日だが、私は世の中が浮かれ騒ぎ右往左往していても、心頭滅却して瞑想ともみもみだ。
ここ一番にも落ち着いて、冷たいと言われつつも冷静沈着に、日々の力を十分に出し切るのがプロフェッショナルというものだ。
さて、書くことがないので、少しだけ間もなく公開の「へあまね」について語ろう。
へあまねは、もともとは1軒の美容室さんからの相談で始まる。およそ10年ほど前、2000年問題というコンピューターの西暦年号のケタ数の問題で、アンゴルモアの大王が地球を壊滅に追い込むといわれていた頃、なぜか、カンパンと非常用の水が2000年問題セットとしてバカ売れしていた頃のことだ。
開発依頼というよりは、カルテの電子化の相談で、紙のカルテだとそもそも失客状態なのか、次回も来店があるのか全然わからない、自分は髪の毛を触るのが仕事で、データ管理に多大な時間を割きたくないが、でも、データを把握しないとお店の経営をやっていくには困る、というもので、なるほどIT化の基礎のようなご相談であった。
当時のソフトウェア開発は、Windows 98 の頃だったが、最近ハマっている Visual Studio 2010 のような驚異的な開発効率は望めず、やりたいことを全部やろうとすると莫大な時間と費用がかかる。
そこで、紙のカルテと併用することで、コンピューターはあくまでもアシスタントという位置づけで、「紙のカルテでは不可能なこと」だけ作ることにした。
これがへあまねVer1だ。
しかして10年の間に、へあまねは「紙のカルテではできないこと」というスタンスを変えることなくVer4まで公開されたが、ここ最近、ほんとにここ1〜2年で iPad 、スマートホンなどの登場で「パソコンに手描きする」ということが、いきなり身近になった。
へあまねが、「紙のカルテ」のアシストしかしてこなかったのも、「パソコンへの手描き」=紙のように使うことが、なかなか難しい時代だったので、ムリに顧客様をデジタルカメラで撮影して、写真を貼り付けるという面倒なことや、それでいて写真を加工できるわけでもないので、記念撮影程度にしかならないこと。はたまた、予約も紙で行った方が手っ取り早かったことなど、操作面=ユーザーインターフェイス面=ユーザビリティによることが大きかった。
しかしながら、そんなわけで、急に Windows7 のパッド(スレート)や、タッチパネル液晶が身近になったので、今、現在、「へあまね5」として
開発中だ。残りわずかしかないが年内に公開できるだろう。
へあまね5では、予約管理もつけた。
手描きのカルテもできるようにした。
さらに、USBのキャッシュドロアや、USBのレシートプリンタ、タッチパネルディスプレイがあれば、そのまんまサロン向けのPOSになるようにした。
全部そろえても10万円しないだろう。
長引く不況の昨今、何十万円もするシステムは、経営上重荷になる。
ソフトだけなら1万円ちょい、で、美容院・理容・マッサージ・整体・カイロなどの技術=手のワザをサービスする業界に貢献したいと思い、年の瀬である。
もちろん、私は会長なので、直接開発には携わらない。
瞑想ともみもみをしながら、励ますのみである。
にゃ〜、と。
では、週明けにお題があるそうなので、そのとき、また会おう。