★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】TM-NETWORK(2) CHILDHOOD’S END

f:id:tsuchinoko118:20111215051359j:image:left:w220TM NETWORK 2枚目。

アーサーCクラークの「幼年期の終わり」を冠したセカンドアルバムは前作とうってかわって、SFファンタジー路線は皆無。松井五郎氏などの有名歌謡曲作詞家を大量導入し、チープな青春歌謡となっている。

若いんだから「愛だ、恋だ」と歌いあげるのは、かまわないのだが、どういうわけか TM NETWORK が、それをすると違和感がある(笑)
1作目のインパクトがよほど大きかったのだろう。ひどく困惑した記憶がある。キンキンだった衣装も、シックなスーツに短髪に変身。驚いた。

サウンドの方も、いかにもエレクトリックな音は影をひそめ、アコースティックな生音が全面に押し出されている。(それでも、まだ、ホーンセクションやディストーションギターは出てこない。それが余計にチープなフォークに聴こえる)

16分音符のシーケンスパターンも出てくるが、基本的には8ビート。まだまだ、いわゆる TKサウンドには、ほど遠い。コムロ全盛期の TKサウンドが好きな方は、このアルバムは苦手なんじゃなかろうか。

とはいえ、意味不明な転調は、この頃から、頻繁に登場する。

アルバムの最初からいきなりガツンと一発、ふられた男の未練たらしい納豆のような「アクシデント」。木根バラ。見た目も楽曲も、当時いた「1・3・5(いちさんご)」とそっくりだったのは意図的だったのだろうか。

f:id:tsuchinoko118:20111215051358j:image:right:w220それでいて、「DRAGON THE FESTIVAL」のような RPGゲームをそのまま描いたような SFファンタスティック路線は中途半端に残っている。さっき「恋だ愛だ」言っといて、急に「伝説」ですよ「伝説」

よくわからないが、こんなものが売れるはずがない(笑)
興業的には失敗に終わる。

個人的には、これだけクソカスに言っておいて「アクシデント」の楽曲としての完成度は評価が高い。そして TM NETWORKらしさという意味では、「DRAGON THEFESTIVAL」をはずすわけにはいかないだろう。大好物である。

もひとつ。FANTASTIC VISON は この頃の「小室らしさ」がある。
当時のファンの中では、結構、人気のあった曲である。

そして、それでも売れない TM NETWORK は 次アルバムでも
大変身をする(笑)