【音楽】TM-NETWORK(2) CHILDHOOD’S END
TM NETWORK 2枚目。
アーサーCクラークの「幼年期の終わり」を冠したセカンドアルバムは前作とうってかわって、SFファンタジー路線は皆無。松井五郎氏などの有名歌謡曲作詞家を大量導入し、チープな青春歌謡となっている。
若いんだから「愛だ、恋だ」と歌いあげるのは、かまわないのだが、どういうわけか TM NETWORK が、それをすると違和感がある(笑)
1作目のインパクトがよほど大きかったのだろう。ひどく困惑した記憶がある。キンキンだった衣装も、シックなスーツに短髪に変身。驚いた。
サウンドの方も、いかにもエレクトリックな音は影をひそめ、アコースティックな生音が全面に押し出されている。(それでも、まだ、ホーンセクションやディストーションギターは出てこない。それが余計にチープなフォークに聴こえる)
16分音符のシーケンスパターンも出てくるが、基本的には8ビート。まだまだ、いわゆる TKサウンドには、ほど遠い。コムロ全盛期の TKサウンドが好きな方は、このアルバムは苦手なんじゃなかろうか。
とはいえ、意味不明な転調は、この頃から、頻繁に登場する。
アルバムの最初からいきなりガツンと一発、ふられた男の未練たらしい納豆のような「アクシデント」。木根バラ。見た目も楽曲も、当時いた「1・3・5(いちさんご)」とそっくりだったのは意図的だったのだろうか。
それでいて、「DRAGON THE FESTIVAL」のような RPGゲームをそのまま描いたような SFファンタスティック路線は中途半端に残っている。さっき「恋だ愛だ」言っといて、急に「伝説」ですよ「伝説」
よくわからないが、こんなものが売れるはずがない(笑)
興業的には失敗に終わる。
個人的には、これだけクソカスに言っておいて「アクシデント」の楽曲としての完成度は評価が高い。そして TM NETWORKらしさという意味では、「DRAGON THEFESTIVAL」をはずすわけにはいかないだろう。大好物である。
もひとつ。FANTASTIC VISON は この頃の「小室らしさ」がある。
当時のファンの中では、結構、人気のあった曲である。
そして、それでも売れない TM NETWORK は 次アルバムでも
大変身をする(笑)