★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】SHINOBI

f:id:tsuchinoko118:20111212052747j:image:left:w220国産忍者ファンタジー。

当時劇場に足を運んで国産もついにここまで来たか。正直、驚かされた。

ロミオとジュリエット然り、伊賀と甲賀、敵対する忍者軍の男と女が、憎み殺しわねばならない宿命のなか、愛し合うラブ・ストーリー、のような宣伝をしていたが、そこまで、キャラクターの中身までは描いていない。

冒頭より、いきなり棒手裏剣の達人や、長い髪の毛をあやつる個性的な忍者のバトルが、最新CGで描かれ、その後、ひたすら伊賀忍者と甲賀忍者のバトルが続く。

そもそも戦いの理由が、徳川家康の座興的な陰謀だったり、そういう意味では闘う意味が(オダギリジョーの言うとおり)ほんと無意味なので、単なる忍者合戦になってしまって、ただひたすら、技VS技のストーリー展開で、やや単調。
左のDVDジャケットのシーンも、あることにはあるが、大して意味は持たない。

それでも、マトリックスで言えば2にあたる、リローデッド的、息をもつかせぬ闘いシーンの連続は、2時間の作品を一気に見せるパワーを持つ。

f:id:tsuchinoko118:20111212052748j:image:right:w220そういう意味で、国産もついにここまで来たかと驚かされた。

せっかくここまで個性的な(魅力的な)忍者を取り上げているのだから、ホントもう少しづつでも、各キャラクターを掘り下げて描いていればとは思った。実際、この記事も作品案内としては内容の薄い文章になっているが、それだけ作品の方も内容は薄い(笑)

原作は山田風太郎甲賀忍法帖」ということになってはいるが、そこは映画。本作と原作には、なんの関係もない。いつものことだ。

また、日本初の”映画ファンド”だったりする。
興行的には、やや失敗だそうで、このまま行くと結果は元本割れだったりするようだが、それでも、デイトレーダーの株投機よりは、よほど面白そう。
損をしては、はじまらないのは事実だが、投資=楽しんで応援する、ということ提起できたのは、大きいと思う。めげずに、続けてほしいものだ。