★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】JAPAN

f:id:tsuchinoko118:20111208084512j:image:left:w220ニューウェーブ(死語)のムーブメントが起こっていたかどうかの70年代の中頃 JAPAN というグラムロックなアイドルバンドが、イギリスで結成された。当初、まったく売れなかったが、エレクトリックな(たぶん)ニウロマ路線に転向し、日本に紹介されたことで、イギリスでは相変わらず売れていなかったようだが、日本では人気者となる。

筆者が JAPANを聴いたのは、やはりそのブームの到来によってYMOがらみで存在を知り、「クワイエット・ライフ」「孤独な影」あたりだったと記憶している。

強烈なインパクトを放つ、ほとんど白髪のボーカルに、カニ歩きをしながらフレットレス・ベースを弾く不気味なマユゲを剃った男。音楽的には、コード感があるのかないのかハッキリしない音に、”魅惑の低音”で歌うボーカルはバックバンドの演奏と合ってるのか合ってないのかよくわからない。ドラムも、ドラムの基礎から外れたような頭にいきなりスネアみたいなフレーズが多く、本来リズムを刻む役割のハイハットの技巧的な(妙な)リフレインがインパクト大。

f:id:tsuchinoko118:20111208084511j:image:right:w220耽美的で退廃的。ヴィジュアル系が大人気になる日本では、確かに売れそうな要素満載だが、音楽的には、独自の世界観+独自の演奏方法が、”もの珍しい”バンドであった。

せっかく知ったのに、その後すぐの「ブリキの太鼓」で解散してしまい、「Rain Tree Crow」という名で再結成するもすぐ解散と、なんだか、やることを全部やってしまった感がある。一種、不協和音の繰り返しで、現代音楽風にもなっていたし、ミニマルミュージックにもなっていたので、個人的には大変興味深い音だったが、たしかに続けていくにはネタ切れ感も否めない。

f:id:tsuchinoko118:20111208084510j:image:left:w220来日の頃からもそうだが、YMO絡みとの親交も多く、いまだにソロ活動では互いにサポートしあってる状態(コラボ)のようだ。Gentlemen Take Polaroids(孤独な影)は、いまだに筆者のヘビーローテーションであるから、やはり「孤独な影」〜「ブリキの太鼓」が最高峰だったのだろう。