★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【映画】ヤッターマン(実写版)

f:id:tsuchinoko118:20111207101435j:image:left:w240ヤッターマンガッチャマンの実写版の製作発表の時は、ひっくりかえった。映画宣伝のキャッチコピーにもあるように「まさかの実写化」

監督は、三池崇史氏。

こういう冗談ヒーローものとしては、哀川翔ゼブラーマンが記憶に新しい。とくに、ファンというわけではないが、日本のジョン・ウー。手堅くまとめるには、手堅い選択かも知れない。

日本のマンガの実写化といえば、「ほくとのけん(ハリウッド)」「Gセーバー(ハリウッド)」「キャシャーン」「スピードレーサー(マッハGOGOGO:ハリウッド)」「デビルマン」「ドラゴンボール(ハリウッド)」と、コケに、コケまくっている気もする。
 
このヤッターマンも、少々、怖いが・・・

f:id:tsuchinoko118:20111207101434j:image:right:w220観てみると、当時のアニメそのまんまじゃんか、と、ひっくりかえった。

ヤッターマン、ヤッターメカ、ドロンボー一味はもちろん。
似てるとか、設定だけ真似たというより、そのまんま。
衣装も、そのまんま。

自爆ボタンに、ヘンテコメカ、ヤッターワン、オモッチャマ、ドクロベー、声まで同じ。

オダテブタも一緒。

ついでに、山本正之氏のBGMに、山本氏本人が歌うヤッターマンのうた。

ドロンボー一味の歌う、「ほっしぃよ、ほっしぃよ、ドクロストーン♪」。

なにからなにまで、そのまんまだ。

f:id:tsuchinoko118:20111207101436j:image:left:w220多くの実写版では、設定だけ活かしてオリジナルストーリーに大幅にアレンジした演出、キャラ、というのが、定番だが、この「ヤッターマン」は
「そのまんま」だ。

これは、「新作映画」というよりは、ただの「再現」ではないか。

これは、まいった。
ひっくりかえった。

難をいえば、アニメーションならではのデフォルメや、テンポのよい編集が、実写では無理なところもあり、少し、なまぬるい感じの、だらだら感が気にはなる。CGも、たいした予算をかけているわけでもないので、かなりチャチ。はたまた、アニメ風のやりすぎて、俳優の個性は、かなり埋没してしまっている。たとえば、ドロンジョが深キョンである必要はないし、ボヤッキーが生瀬勝久である必要はないという感じ。

生瀬勝久は、けっこう、好きな俳優の1人だが、
本作では、生瀬勝久らしさは、ほんの一瞬、ちょっぴり出てくるだけ。(女子高生のみなさんの箇所)

そういう意味では、これは、映画作品ではないのかも知れない。

なにしろ、魅力的なシーンが、「昔のヤッターマンそのまま」だというのだから。

とはいえ、現役世代は、これは必見。
お色気、下ネタ、なんでもありありの、もともとが不真面目なデタラメさが面白い作品。

ジャンボパチンコの「パ」が消えたり、オリジナルキャラの阿倍サダヲが、キン○マキ○タマとつぶやく下りの、どうしようもない、くだらなさが、本作の醍醐味ではある。

また、クライマックスまでは、わりとだらだらとしているが、最後はキッチリ決めてくれる。今週のビックリドッキリメカ、はっし〜ん。

そしてヤッターマンの最終回。覚えてますか?

筆者も、忘れました(笑)

きちんと、最終決戦を描ききり、ドクロストーン、ドロンボー一味、すべての最後がきちんと語られる。しかし、なぜか「次回予告」で、幕を閉じる。

最後まで、ひっくりかえった。