★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】タケバン

f:id:tsuchinoko118:20111205082447j:image:left:w200”わたがしのような頭に笑顔の可愛い悪ガキ”といった印象の竹入隆行を初めて見たのは2011年6月5日の Jealous Guy という金沢のライブハウスの20周年記念ライブであった。金髪というかほとんど白髪で連獅子のように爆発させた頭髪に2拍子ロックで、おそらくヴィジュアル系のようないでたちで、ありきたりのパンクロックバンドかと思いきや、コード進行はしっかりブルース系循環コードで当人たちが自称するように「ロックンロール」であることには間違いがない。その名を「タケバン」という。

かわった名前で意味は何かと思ったら、竹入(タケイリ)バンドを省略してタケバンだそうで、くわしくはオフィシャルサイトに書いてあるので参照されたいが、何とも無頓着な命名の仕方で笑えた。

f:id:tsuchinoko118:20111205085633j:image:right:w220筆者的には、こういう音、こういう見栄えのバンドにはあまり縁がなかったのだが、たまたまペーソス目当てに行ったライブで目にして、その躍動感、キャラクターに翻弄され、ついうっかりこの年になって踊ってしまったこともあって、その名と存在をしっかり覚えていたりしたのだが、昨日2011年12月4日に、再び Jealous Guy に「アコースティック・タケバン」として登場するというので、喜んで見にいって来た(笑)

インパクトのあるビジュアルに”あの音”でアコースティック!?と思って興味津々だったのだ。

会場であるライブハウスは(やはり)若い女性でいっぱい。こういうバンドはやはり女性に人気があるんだなぁ(笑)と登場を待つと、わりと時間に正確に登場。几帳面なバンドだ(笑)

f:id:tsuchinoko118:20111205082353j:image:left:w220最初は竹入氏の弾き語りで「なるほどアコースティック」だったが、原敬二の泣きのエレキギター、秋山狂慈のエレキベースが参列すると、「いつものタケバン」になってしまい、どこがアコースティック・タケバンなのかと笑いながらも彼らの”音”をじっくりと聴かせていただいた。最後にはドラムの松尾兼一も参戦し、しっかりと「タケバン」サウンドになってしまったので、アコースティックではなくなってしまっているような気がしたのだが、4人揃った「音」が、やはり、しっくり来る。

竹入氏の「踊ってみませんか〜」というやや消極的なお誘い(笑)で会場は総立ち。すっかり「タケバン」になり、その圧倒的リズム感と勢い、ロックンロール(揺らす・転がす)な音楽的躍動感に会場は満たされた。

アコースティックという言葉に興味本位で行ってみたが、やはり「タケバン」の魅力は、この躍動感だ。

楽曲的には、ロックンロールであることには間違いが無いが、どこか影のある詩と、メジャー7thのコードの響きをやたらと前面に押し出したギターアプローチ(すなわち往年の米国テレビドラマのテーマソング的な怪しい響き)に、曲中やたらと出てくる裏打ちやシンコペーション。そして、裏打ち・シンコペーションを多用していながらも、横ノリにはならず、あくまでもストレートな縦ノリを維持している、どこか、ひっかかったようなリズム感が非常におもしろい。

f:id:tsuchinoko118:20111205082334j:image:right:w200最近4枚目のアルバムをリリースし、あいかわらず全国を駆け回ってのライブを精力的にこなしているようだが、北陸の寒さにやられたのか、今回のライブでは「風邪で声が出ない」と、ものすごく苦しそうだったのが、可哀想であった。お体大切に。お大事に。

なにかと閉塞感のある社会情勢である昨今。
近所のライブハウスに登場することもあると思うので、ぜひ、わたがしのような頭を見に行ってはいかがか。
くわしい情報はオフィシャルサイトで!

ほら!バンド名は「タケバン」でもドメインも「タケイリ(http://www.takeiri.jp/)」ですよ!(笑)