【音楽】ＯＭＹ(Oriental Magnetic Yelow）

ＯＭＹと聞いて、すぐに反応する方は間違いなく特定世代のイロモノ大好きであろう。その名が物語るようにＹＭＯのパロディバンドで正式名称は「Oriental Magnetic Yellow」というそうだ（笑）
「ORIENTAL MAGNETIC YELLOW」、「SONIC SKATE SURVEYOR」、「養殖X0BREEDS」、「TECHNODERUCK」、「弱気なぼくら／ナーヴァス」と、YMOのリリースしたアルバムを全て網羅してパロディとしている。
筆者が彼らを知ったのはデビューアルバムの頃だが、まず、その名前のセンスに脱帽した。YMOに対してOMYはありがちではあるが、その楽曲名ときたら「FIBER CRACKER」「TECHNOPOLISH」「RYZEEN」と発音され、うっかり聞き逃してしまうと「FIRE CRACKER」「TECHNO POLIS」「RAYDEEN」に聞こえてしまう一種「そら耳」のようなノリで、違うんだけど微妙に似ている線で思わず、ほくそ笑まずにいられない。肝心の楽曲も、奏でる音色はそのまんま。しかしメロディラインの似せ方が秀逸で、上がるところで下がる、下がるところで上がるなど、楽譜の中心に線をひいて逆さにしたようなメロディだったり、単に後ろから弾いていたりと、「YMOのパロディ」というよりは、「YMOを題材に遊んでいる」感が強かったところが非常に気に入ったりしていた。
こういう一発ネタが、YMOのデビュー盤から”散開”まで、全部やってるところも、なんとも笑えるところだ。
もちろん、こういうネタのバンドなので、”閑散”してからは、これといって活動はしていないが、mixi にはコミュニティを自ら立ち上げたりしているようだ。
昨今では「Ｙセツ王」という、名前から想像できるパロディバンドもあり、iTunes でも発売されているが、ＯＭＹのようなジョークセンスではない。ぜひＯＭＹもＣＤの再販なり iTunes での音源発売といっていただきたいものだ。