★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】135

f:id:tsuchinoko118:20111113090201j:image:left:w220「我愛你(ウォーアイニー)」という曲があった。135(いちさんご)というバンドの作品だ。なんともオリエンタルな、というか、中華的というか、キャッチーなフレーズで、この1曲だけで一世風靡したバンドである。

0%麗人でデビュー。この頃は、よくわからないほどに”風変わり”なバンドが輩出された時期で、世の中はバブルが終わったにも関わらず、いまだバブルのような生活態度をしていたことも影響しているのか、売れる売れないに関係なく、次々と新人が産まれていたのだが、「135(いちさんご)」もその一組だ。

筆者も、とにかく新人と聞けばLPレコードを買っていたクチだったので、たまたま、このバンドはデビュー当時から(結果的に)追いかけていたことになてしまっていた。

大ヒットした「我愛你(ウォーアイニー)」のおかげで、すっかり”東洋神秘”な楽曲だというイメージが定着したが、他の曲はさほどでもない。かっこいい歌謡曲という感じの曲が多く、キャッチーなフレーズよりも、鼻にかかった声のボーカルと、やたらと緻密な楽曲アレンジが印象的であった。

「一発屋」だったことは否めない。「我愛你(ウォーアイニー)」と聞いて、あるいは、下記ビデオのフレーズを聴いて、「あっ!」と思った方は、特定の年齢以上の世代であることはまちがいがない。
しかし、実は、今も梶原茂人ひとりで活動は続いている、息の長いバンドでもある。http://sound135.web.fc2.com/ がオフィシャルサイト。

個人的には、当時、テレビ番組に出演していた135(いちさんご)の面々が、サングラス、ちりちり長髪、するどい顔つきの3人組で、バックバンドがシーケンサーまたはテープの自動演奏だったので、非常にTMネットワークに似ていると、どうでもよいことを思っていたりしたのだった。

結果的に売れなかったが、その楽曲は非常に「良い」。デビュー版「135」がおすすめである。音源は、すっかり廃盤のようだが、中古品で意外と出回っているので、よかったらどうぞ。