【PC】ThinkPad X220 Tablet
最近4年ほど使っている「自宅用」のPCが調子が悪くなってきた。「自宅」ではネットサーフィンぐらいしかしないので、さほど気にならなかったのだが、突然フリーズしたり異常に動作が遅かったりと使い勝手が悪い。メンテナンスをすればいいのだろうけど、紺屋の白袴、医者の不養生という言葉もあるとおり、てきとうだ。
「仕事」の方でも、現地でのメンテやデモンストレーションに使っていたノートPCが調子が悪い。動作が異様に遅く、おそろしく熱くなる。ときおりハングアップもする。こちらは「仕事」用なので何度かメンテナンスも行い、2〜3回、OSから新規インストールをしているしHDDも一度交換しているのだが、調子が非常に悪い。
最近は Visual Studio 2010での納品も増えてきて、現地で触るときもあるのでインストールしてあるのだが、おそろしく遅い。起動までに5分以上かかる。これは明らかにおかしい。スペックにも問題があるかも知れない。
そんなわけで、自宅のPCと仕事のノートPCの「買い換え」という課題があったりしたのだが、2台同時に満足のいく品ということになると、けっこう難しい。費用もずいぶんとかかる。しばし、いろいろと調べてみて、考え、何か適切なのはないかいな、と。
ふと見つかったのが、コンバーチブル型のノートPC。
最近(というか、今秋くらいから)はやっている iPad ならぬ Windows 搭載のスレート型=タブレットPCではなくて・・・
ノートPCの液晶部分が、くるりと180度回転し、折りたたむと、タブレットにもなるノートPC。
妙なノートPCだ。
そこで「仕事用ノート」&「自宅用PC」という発想をやめて
・普段使いで、持ち歩ける = 自宅+仕事兼用
・いざというときに Visual Studio 2010 が起動できて修理やメンテなどができること
・Windows 7 であること
・ものものしいと持ち歩きが面倒なので、タブレット希望
という感じで”妄想”していたら、見つかったのが 「 レノボ ThinkPad X220 Tablet」だった。
生意気に Core-i5 が積んであり 7200rpm の 320GB 2.5inc HDD だったりして フルHD の LEDバックライト液晶だったりする。
厚さは3cmほどあるようだし
重さも1.5キロあるようで
とても「タブレット」ではない。
しかし、使うのに、いちいち儀式の必要な ノートPCでもない。
これなら、仕事で持ち歩きつつ、家に持って帰って、ネットサーフィンをするくらいは出来そうだ。
ようやく届いたので開梱し、2日かかってセットアップした。
普通に使うのなら、セットアップにこんなにかかることはないのだが、開発ツールをいれたり、Adobe のなんだかんだを入れたり、ファイル共有サーバーの利用方法を変えたり、メインPCもそれにともなって、設定を変えたりで、悩み悩みやってたのだった。
これだけ入れたら、さぞや(動作が)重いだろうと、チェックしてみると、Core-i5 の 4GBメモリで「5.7」。筆者のメインPCで「5.9」だから、そこそこの速度(パフォーマンス)がある。試しに、イラストレーターやフォトショップ、Visual Studio 2010 など「重い」の代名詞的ソフトを稼働させてみると、これがなかなか、サクサク動作する。
そして「妙なノートPC」の使用感も見てみる。
液晶ディスプレイをくるりとまわして、パタンとたたむ。思ったよりも頑丈・堅牢で、回転部分のヒンジがガタつくとか、そういうことはない。で、タブレットPCに早変わり。
ここで登場するのが、ずいぶんと大昔、マイクロソフトがタブレットを普及させようと企んでいた頃に登場し、結果、ユーザーにも見放された経緯のある Windows Journal という手書きソフトが登場。マイクロソフトも、えらく古いものを持ちだして来ますな。
しかし、最近のタブレット事情もあって、かなり高機能になっており、レポートパッドがそのまま電子化された感じで、大変使いよい。
客先でこれがしたかったのだ。
タブレットに比べて重いとはいえ、今まで使っていたノートPCに比べれば軽くて薄くてコンパクト。いつも、修理やメンテの際、ずっしり重いノートを持っていくのが、ものすごく大変だったし、できるだけ持って行かないようにするとそういうときに限って、ああ持ってくれば良かった、ということも多いのだ。今後は気軽に持ち出せる。
結果、モバイルPCとしては、筆者にとって、この選択肢はベストチョイス。(たぶん、一般的な使い方ではないので、x220t が、いいですよ、とは言わないし、おすすめもしない(笑))
そして、なかなか使わないノートPCではもったいないので、自宅のネットサーフィン用としても使う。と。
ほぼ目的をカバーできている。
そのほか、思っていたより頑丈で、しっかりIBM時代の堅牢さがある。いわゆる中国製(レノボ製)という感じではない。かなりしっかりしていて、最近の国産の方が、安物くさいくらいだ。あいかわらず、キーボードの真ん中に、赤いチョボがあり(マウスがわり)、さらにトラックパッドに左右ボタンがあるという、よくわからない二重構成。キーボードの打鍵感も、メカニカルまでには及ばないが、機械的なタッチで好感がもてる。
さて変なノートパソコン。がんばって一緒に過酷な仕事をしましょう(笑)