★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【PC】IT PRO EXPO 2011

f:id:tsuchinoko118:20111013214543j:image:left:w400昨日より3日間(2011/10/12〜14)東京国際展示場ビックリサイトで日経BP社主催の IT PRO EXPO 2011 が開催されている。どちらかというとコンシューマー向けではなく、業務用のものが多く展示されているので、さほどマスメディアでは大々的に宣伝されているわけでもない印象がある。では「地味」なのかというと、コンシューマー向けさながら大規模なハリボテが乱立し大いに盛り上がっているイベントである。

今回は、併設されたスマートフォン関連のイベントもあって、意外にコンシューマーの方のご来場も多いようだ。手元の記録では、初日には18000人が来場し、今日、明日で、累計6万人ほどの来場が予想されている。

昨今の流行もあってクラウドとスマートフォンが目立つ。とはいうものの、クラウドの”器”であるサービス=サーバーのレンタルを「クラウド」と言い替えただけのようなものが非常に多く、ユーザーがクラウドを利用するサービスとなると、まだまだ少ない。実際、マイクロソフトの office365も、まだサービスが始まったばかりで、ローカルでないと出来ないことも多い段階。多くは、今まで単に「グループウェア」「WAN」「VPN」「ASP」・・・etc etc と言ってたものを「クラウド」と言ってるだけというのが正直な印象である。

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筆者は、さほどクラウドに良い印象を抱いていない。メリットは、あくまでも提供する側にあり、提供される側=ユーザーにはデメリットの方が多いからだ。
実際、メモリの制限があり大量のデータを本体に記録しておくことができず、電話回線やWifiを多用するスマートフォンでさえ、本来のクラウドはほとんど観られず、みな、アプリをダウンロードする。
業務用のソフトウェアでも SaaSだなんだかんだと新しい提供方法は試みられるものの、さほど普及せず、みな、パッケージに入ったソフトウェアを導入する。

将来的にも、かれこれ30年も前から、なんどか「NC=ネットワークPC」構想が出現しては消え、出現しては消えていったように、クラウドというキーワードの流行も、そのうち落ち着くなり、すたれるなりするだろう。
本来のクラウドは、あからさまに、サーバーと JAVA(あるいは Android のような似たようなプラットフォーム)でブラウザ経由で動くようなものであり、OSの概念を超越しているわけではない。結局は、それは OSの選択の問題であって、iOS なり Windows なり MacOS なり。。。と同様に「クラウド」と呼ばれているブラウザ上でのみ動作するOSのようなものがあるだけだ。ブラウザが、OSの上で動作する以上、あえて二段重ねにして「クラウドだ」と言う意味もない。セキュリティやユーザーの主導権さえも問題が多い。

しかし IT PRO EXPO 2011 の会場は、クラウドで盛り上げている(笑)

主催者の意向もあるのだろうか。


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さて、筆者は、このイベントに行ってきたというよりは、「石川県」で出展するというので、同行し、出展者側として参加している。参加していると言いつつ、多忙のため、初日と2日目だけ現地の石川県ブースにいたのだが、最終日はあいにく金沢で仕事が溜まっているため帰社する。

業務用という位置づけもあって、はたまた、スマートフォンもあり、クラウドもありで、けっこう楽しめるイベントである。明日まで開催されているので、お時間のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいませ。

IT PRO EXPO 2011 の公式サイトはこちら