★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】バナナラマ

f:id:tsuchinoko118:20110920015824j:image:left:w220セックスピストルズのリハーサルスタジオの上の部屋に住んでいた、というだけのことからデビューに漕ぎ着けたイギリスのポップスアイドルグループ「バナナラマ」。初期は1本のマイクに向かって3人がユニゾンで歌う何ともお手軽なポップ(というか歌謡曲)アイドルのような存在であったが PWL(ストック・アイトケン・ウォーターマン)のプロデュースで、ショッキングブルーの「ビーナス」をカバーして以降80年代を代表するポップスグループへとブレイクした。

当時の”マハラジャ”ブーム(ディスコブーム)に乗って日本でも大ウケ。実物の音楽が輸入されているのを尻目に、日本のアイドル歌手が日本語でカバー(カラオケ)していたりと、何かと賑やかであった。
f:id:tsuchinoko118:20110920015821j:image:right:w180どういうわけか、一時期、スッポンポンの男性が大量に登場して踊っているPVが多く、セクシーというよりは、ゲイコミュニティーのシンボルのようになってしまっているところが興味深い。もともと、ユーロビート・ハイエナジーは、そうした文化から登場したものなので違和感はないが、バナナラマを「女性アーティスト」と高尚なものにしてしまえば、その違和感ありまくりのインパクトは絶大であった。

ディスコブームの終焉とともに消えていくのかと心配したが、その後も、活動を続け、いまも iTunesストアなどで最新作を散見することができる。そういう意味では、一過性のアイドルではなく、良質のポップスグループに昇華したと評してもいいのだろう。

f:id:tsuchinoko118:20110920015822j:image:left:w18095年には興味深いことに、小室哲哉氏がプロデュースしたオリジナル作品「Ultra Violet/I Found Love」が発表されている。おりしもコムロブームの真っ最中だったので、誰もが知っている話なのかと思っていたが、どうやら、そうでもないようだ。どういう経緯で、このコラボが実現したのかは筆者もよくわからないが、なんとも「音楽の消費・使い捨て」的で好ましくないようにも思う。たしかに聴いてみると、モチベーションがないというか、いつもの「バナナラマ」に、コムロアレンジが少し入っている程度で、面白くとも何ともない。タイトル曲「I FOUND LOVE」こそ、少々コムロテイストも入っていて、面白くなりそうなのに、なぜか途中で盛り下がってしまっている。残念で仕方がない。

http://www.bananarama.co.uk/ 

バナナラマの公式サイト。けっこう良い曲を今も発表している。最新(だと思うけど)アルバム VIVA かなりいいですよ。