★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】ヒューマン・リーグとヘブン17

f:id:tsuchinoko118:20110907172503p:image:left:w220こちらもイギリスの御仁。ちょうど、テクノが隆盛を極め始める直前のニューウェーブの潮流のさなか、シンセサイザーとシーケンサーを中心に据えたテクノポップなバンドとして活動を開始したのが「ヒューマン・リーグ」である。

デビュー早々、いきなり分裂をして「ヒューマン・リーグ」と「ヘブン17」に分かれてしまうという事態になる。そうして産まれたのが「ヘブン17」・双方とも大ヒットを飛ばしイギリスのポップ界を賑わせることとなった。

何が原因で、どういういきさつで分裂するに至ったのかは、あまり詳しく知らないが、二つのバンドの楽曲を聞きくらべると、なんとなくわかる。

f:id:tsuchinoko118:20110907172502j:image:right:w220ヒューマン・リーグはどちらかといえば、ウケのよい8ビートのメロディアスなものが多く、ヘブン17は、どちらかというと16ビート感や情緒的なものが多い。とはいえ、音の根底は、ほんとうによく似ており(こういうと当人やファンの皆様は怒るのかも知れないが)選ぶ音、つくる音、タメとツッコミの位置、腹式呼吸を使わないボーカル。楽曲を楽譜から作ったかのような緻密で綺麗なアレンジ。世界観。

恥ずかしながら筆者は、音だけではどちらがどちらか良くわからなかった時期が長いこと続いていたりした。

はじめて違いがわかったのは、ヒューマン・リーグの(keep Feeling)Fachination のPVを観たときに愕然とした時であった。

もうなんといっていいかわからないショックを受けたので、筆舌を尽くすよりも観ていただこう。

ニューウェーブ≒ニウロマンティックの流れで、ビジュアルバンドよろしく厳しいメイクをしている横分けの低音の兄ちゃん。狭いところで複数の混声合唱団が、音程があってるのかあってないのか良くわからないブラスのような音にあわせて踊っているが各メンバーのリズムの取り方が整ってなくて、よくわからない。見せたいのは、やはり、横分けの厳しいメイクの兄ちゃんなのだと思うのだが、メインメロディをとっているわけでもなく、低音で、へぇ〜え〜え〜え〜とばかり唸っている。

文章で書くとこんな感じだが、若かりし筆者は、背筋も凍るようなショックを受け3日ほど熱を出して寝込んでしまった。

とはいえ、他の曲も決して歌がうまいわけでもなんでもないのだが、メイクの兄ちゃんはそれなりにちゃんと歌っているし、何かと当時でいう「良い曲」が多かったりする。

ヘブン17の方はというと、ギャングスター時代風の衣装が多く、ノスタルジックさを醸し出している。本人らが見せ物として登場することはあまりないように思う。

筆者の大好物は、Let Me go。

何となく病的な、へなへなした音が多様され、ベースもぶにょぶにょ言ってるのが多く、この2つのバンドの音は、絶対音感を狂わせるような酔っぱらったようなのが多い。(筆者には絶対音感ないけど(笑))

しかし、どちらも、大好物のバンドで筆者のヘビーローテションにしっかりと組み込まれているのだ。