★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】仮面ライダー - THE NEXT -

f:id:tsuchinoko118:20110829100059j:image:left:w220国民的アイドル Chiharu の大ヒット曲「プラチナスマイル」。
ある日、Chiharuの大ファンのオタッキーな青年が顔面を切り刻まれた惨殺死体として発見された。
この事件を皮切りに殺人事件は連続猟奇殺人事件と化し、次々と「プラチナスマイル」を聴いた者が殺されていった。
それと同時に奇妙な噂も。殺人の現場には顔を包帯でぐるぐる巻きにした怪しい女が必ずいるというのだ。

奇妙な連続殺人事件に関わるChiharuを心配した、親友の琴美は Chiharu に何度も電話をかけるが連絡がとれない。その身を案じた琴美は、Chiharuの自宅を訪ねるが・・・

ぜんぜん仮面ライダーではなく単なるジャパニーズホラーサスペンスのようだが、一応仮面ライダーである。

前作で女の奪い合いをしていた本郷猛は、今回は高校でうだつのあがらない教師。前述の琴美の担任だ。Chiharuのことを案じ、学校に出てこなくなった琴美は、どうやら親との確執もあり一人暮らし。琴美を心配している、力になると、励まし相談をもちかける本郷猛だが、あまりの頼りなさに拒否されている。
しかし、とつぜん、(都合良く)襲ってくるショッカー。
琴美を守るため仮面ライダーに変身しショッカーを撃退。本郷猛の正体を知ってしまった琴美は、うってかわって Chiharuを探すのを手伝ってほしいと申し出る。


事態を把握するため Chiharu の実の兄で、元・新進IT企業の社長だった風見志郎を訪ねるが、実は、風見四郎はショッカーのナノロボット技術により改造された改造人間 ホッパー Version3であった。

・・・と、恐怖映画サスペンス調のまま、ショッカーと仮面ライダーが絡んでいくという「仮面ライダー」にして PG-12 指定の「仮面ライダー THE NEXT」。

PG-12らしく、血しぶきとびまくりの、人体破壊のオンパレード、アイドル歌手の歌を聴くと死ぬ(呪い?)、スキャナーズばりの特殊メイクなど、”猟奇”の連鎖。さすがに、ここまで、やってくれると、ショッカーって怖いな〜と思えますね。怖すぎ。

一昨日「仮面ライダー THE FIRST」について書いたが、本命はこっちで前作は、ついでに書いたようなものだ(笑)


「仮面ライダー」とは言ってるものの、物語のほとんどが猟奇殺人に、あやしげな科学技術と、血しぶきという構成で、もはや「スキャナーズ」を彷彿させる単なる恐怖映画だ。筆者的には、とても、いい感じでグッド。


とは言うものの「仮面ライダー」という”ヒーローもの”という基軸と、ぜんぜん合致していないところが惜しいかな。よくよく考えれば、恐ろしい秘密結社「ショッカー」に立ち向かうのが、”子供向けの仮面の英雄”ってところが、もともと変ではあるのだけども、「ショッカー」の恐怖をリアルに描けば描くほど、マンガのような「勇姿」が場面に浮いてくる。

まじめに惨劇を繰り返すショッカーに対抗するのが、ライダーキック。
ファンキーな衣装をまとった 田口トモロヲ・・・じゃない・・・怪人も、妙だし。

このあたりが、うまく消化できれば、「新しい仮面ライダー」になるのだと思い、とても残念。



アイドル歌手をこれでもかこれでもかと醜悪な怪人にしたてあげたり、仮面ライダーが、がはっ、と、血へどをはきまくったり、首ちょんぱに、血管浮かび上がり、片足残切、顔面電撃、数々の行き過ぎの猟奇描写。

その悪趣味さは、たいへん筆者好みで、納得の作品ではある。 


今回は前作とちがって、いかにもホラーな豪華俳優陣となっており目を瞑って、声に耳を傾けると。。。 ほら、そこには加藤保憲が。。。。