★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】仮面ライダー THE FIRST -

f:id:tsuchinoko118:20110827130629j:image:left:w220クリスチャン子門真人の歌う「せまる〜しょっか〜ぢごくのぐ〜んだ〜ん」で飾るオープニングから石橋蓮司演じる政治家が、いきなり殺されるところから始まる。

石橋蓮司を、この扱い??((@@;;

そして、板尾創路演じるスパイダー(くも男)が次々と人々を襲い、仮面ライダーV3でおなじみの宮内洋が”おやっさん”こと立花藤弁衛、死神博士のデジタル修正画像、と、なにげに豪華な出演者だ。

ウエンツまで出てるぞ。話に全然関係ない登場の仕方で、おかしいな、と思っていたら最後に、ショッカーに改造されてコブラ(コブラ男)として登場していた。

豪華をとおりこして、無駄な役者の使い方で、腰が抜けた。

さて、主に「恐怖映画」ばかりを取り上げて来た筆者が、なにゆえ、唐突に「仮面ライダー」というヒーローアクションを取り上げるのか、と、お叱りもあろうことと存じますが、昔のヒーローアクションの多くは「恐怖もの」であり「怪奇」であろうことは、特定世代の方であれば承知いただけるものと思う。

子供向けのヒーローものでありながら、キーハンター、ウルトラQなどの怪奇ドラマに、異形のヒーローと想像を絶するような悪いやつが戦うアクションにすることで、子供向けのヒーローアクション作品となっただけで、怪人二十面相VS明智小五郎と何ら変わりはない「恐怖もの」である。

いつしか子供たちの味方になってしまい行方不明になってしまった孤高の裏切り者「仮面ライダー」は、ライダー(バイクに乗る人)でさえないじゃないかというところまで、その”怪奇性”が落ちたが故の初心回帰なのかどうかはわからないが、「THE FIRST」という映画となって、”最初の怪奇性の高い”仮面ライダー作品が公開された。

たしかに一見、怪奇性が高まったようなオープニングであった。ライダーや怪人のスーツデザインも、いまふうに格好よくなってアクションシーンもサウンドも今風。死神博士まで登場し、血がどうだ、リジェクションがどうだこうだ、と、スプラッタースレスレの演出まで飛び出している。


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しかし、しかし、しかし、話が、どうにもテンポが悪い(x_x;;


世界を裏から操るショッカーは、有能な怪人が必要だと、次々と人々を誘拐していた。そして、その姿を見たものは、殺すという、地味な作戦を展開していた。偶然、ショッカーに改造人間候補として選ばれた”本郷猛”は、改造人間ホッパーとなりショッカーの作戦を実行していたが、ふと、われに帰り、ショッカーを裏切る。

(ここで、もう、しょぼいですね)

裏切りを知った死神博士は、許さん!と、ホッパー2号を生み出し、本郷猛を殺せと命じる。戦うホッパー1号 vs ホッパー2号勝負はなかなかつかない。そして、同時に、ひとりの女を好きになる1号と2号。

(なんだか、ばかばかしいですね)

ショッカーは、次の改造人間候補として、この女を選び、誘拐する。
ホッパー2号は「おまえ、好きな女のために死ねるか?」 
うなずく1号。
2人の仮面ライダーは、ショッカーの基地に、女を救うために、船で向うのだった。

(どうしようもなく、しょぼいですね)


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ウエンツが出てきませんね。はい、ウエンツは、話の途中で病弱な入院患者としてちょこちょこ、話に関係なく出てきます。最後に、ショッカー基地で、改造人間にされたようで、ホッパー1、2と戦います。
(なんの脈絡もありませんです、はい)


原点に回帰。原作を忠実に再現したかったらしいのだが、新しいライダー像を提示したかったのか、ひとりの女を奪い合う話にしたかったのか、さっぱり、わからない、まとまりのない作品で、ショッカーの怪奇性などほとんど描かれず、ともかく終始頭をひねりっぱなし。


終わり方もだらだらで、カタルシスも何もなし。。。

で?結局?ショッカー、何の作戦で世界をどうしたかったんだっけ??

イー(゜o゜)/

予告編は、ものすごく、かっこいいんですが(笑)