★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】エド・ゲイン

f:id:tsuchinoko118:20110820145649j:image:left:w220人皮のランプシェード。頭蓋骨のスープ皿。二名を殺害、死体損壊のサイコパス。実在の殺人犯エド・ゲインのドキュメンタリー映画。

殺害した人数のわりには、やってることの異常さから、全世界的に有名。ヒッチコックの「サイコ」、ジョナサンデミの「羊たちの沈黙」などなど名作映画の題材にもなっている。「悪魔のいけにえ」でも、この事件が題材になったと宣伝されたが、単に人の皮をはいだ、というところあたりをパクっただけで、別に、この事件を題材にしたわけではない。

しかしながら、エド・ゲイン。彼は、いったい、なぜ、何を考えて、この猟奇事件を起こしたのか。。。。さまざまな憶測、さまざまな犯罪心理解析があるが、釈然としない。

そのせいか、本作も、釈然としないまま、物語は淡々と、ただ淡々と進んでいく。こういうことがあって、こうなって、あーいうことがあって、そうなった。そういう意味では、おもしろくともなんともない。結局は、犯人=主人公エド・ゲインの心を捉えきれていないのだ。

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最初から伝記映画のように「エドゲインが犯人なんです」と、言い切ってしまっているところも本作を余計におもしろくなくしてしまっている。

猟奇的なシーンが多いかというと、そうでもない。なにしろ殺害したのは二名。それも、田舎町の出来事なので、いなくなったことはすぐにわかるが、だから続かない、シリアルキラーできない。もともとの製作意図がドキュメンタリー路線のためか、そういうことをした、と、終始説明的で、あからさまに売名行為な映画のくせに、売名しきれていない。

事実は小説より奇なり。
真に驚愕の犯罪は、”名作”とは、なりえないのだ。