★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】渡辺美里

f:id:tsuchinoko118:20110813074326j:image:left:w220決してテクノ歌謡というわけでもないが、前回の音楽大好物で書いた大村雅朗と、小室哲哉による「My Revolution」のヒットで、そのあと、たてつづけに小室哲哉曲が連続、不動の著名度を確保したのが、渡辺美里

丁寧な歌唱力が合唱団のようだと筆者などは思っていて、いまひとつ毒気がないので、さわやかな好感度はあるが”味”はない。

そう思えば、大村雅朗小室哲哉の提供した「My Revolution」は奇跡的な名曲だといっても過言ではないだろう。

筆者が渡辺美里を知ったのは、デビュー版アルバムの「eyes」。繰り返し「グロイな グロイな まーいはーと」という筆者が気にしてしまう歌詞の「Growin' Up」が、音楽番組や街で流れていたところ、「eyes」の作曲陣・岡村靖幸大江千里小室哲哉・木根尚人といった面々の豪華さに惹かれて購入したことによる。

f:id:tsuchinoko118:20110813074327j:image:right:w240「eyes」の中でのお気に入りは、木根尚人作品のタイトル曲「eyes」。さわやかなバラードが、渡辺美里の棒状の歌唱に合っている点と、冒頭から続くテンションノートのシーケンスパターン。やたらとエフェクターをかけまくったバッキングなど、テクノ歌謡要素満載の桂作だ。木根バラ炸裂というところも評価が高い。「My Revolution」とあわせて、この2曲は、現在の渡辺美里にも続く”原点”であるのは間違いがない。

80年代も終わりを迎え90年代に入ると、渡辺美里の名はほとんど聞かなくなる。たまにテレビ番組とのタイアップ曲でその名を聞く程度。しかしながら、コンスタントにアルバムを発表、ライブも続け、現在も健在。
驚異的なのは、80年代当時の歌唱力・歌唱方法をキープしているところだ。
あいかわらず棒状の歌唱なので、実は、テクノに合ってると思うのだが、完成された老舗的価値観の歌唱なのか、まったく成長しない歌唱なのかは、聞き手側の判断による。もう少し、いろいろな方向にチャレンジしてみてもいいと思うのだが・・・・