★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】バーニング

f:id:tsuchinoko118:20110806074033j:image:left:w220舞台はキャンプ地。キャンプに訪れた学生たちが、一人、また一人と襲われ死んでいく奇怪な事件が発生していた。なんだか、どこかで聞いたことのある話だが、「13日の・・・」ではない。

少々昔、こんなことがあった。キャンプ地の管理人クロプシーは凶悪で嫌われ者だった。クロプシーに仕返しをしてやろうと、ある学生たちが彼の寝ている間にイタズラをする。しかし、いたずらは、いたずらで済まず、クロプシーの身体に火がついてしまい、火だるまに。学生たちは、火だるまのクロプシーを置いてあわてて逃げてしまう。
今、こうしてキャンプ地で続く忌まわしい連続殺人事件は、実は生きていたクロプシーの仕業だったのだ。植木ばさみを手に、次々と学生たちを襲う。報復のために。

ややアレンジしてあるが「13日の・・・」にそっくりだが「13日の・・・」ではない。バーニングという作品である。

「13日の・・・」の特殊効果・メイク担当、ゾンビでもおなじみのトム・サビーニ先生が大活躍で、血だ、血だ、もっと血だ、とすさまじい血の海。ますます「13日の・・・」にそっくりだが、パンチの効いた残酷描写が売りのバーニングという別の作品である。(たぶん最後まで「13日の・・・」と思い込んで観ても、さほど困らないので、どうでもいいといえばどうでもいいのだが)

この「バーニング」。作品そのものよりも、なにかと、配給の東宝東和のご乱チキぶりが取りざたされる。

f:id:tsuchinoko118:20110512155341j:image:right:w240当時の映画の宣伝ポスターには、印象的な植木ばさみを構えるクロプシーの影が印刷され、その横に「絶叫100発!全米で緊急指名手配。これが恐怖の復讐魔。噂の《バンボロ》だ!WANTED」と書かれている。しかし、本作にバンボロなど登場せず、クロプシーが登場する。どこから出てきた名前なのかナゾだ(笑) もちろん、ポスターの中央あたりに描かれている女性たちが逃げ惑うようなシーンは本作にはない(笑)キャッチコピーのむちゃくちゃさもさることながら、当時は、こういう売るためには何でもOKのデタラメさが許容されていたのだ(笑)許容されていなかったのかも知れないが(笑)

大したストーリーもないし、若い頃のホリー・ハンターが子役でチラリと登場していること。トム・サビーニ先生のすさまじいスプラッターシーン。ぐらいしか観るところはないのだが、当時はこれでも十分に怖かったのだ。この手のが苦手な方には、ただただ気分が悪くだけの作品。なぜか DVD 化(BD 化)されていない。再発が待たれる。