★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】DEAD OR ALIVE

f:id:tsuchinoko118:20110720091922j:image:left:w220同名のゲームがあるが「死ぬか生きるか」というハードロックかヘビーメタルみたいな名前のバンド DEAD OR ALIVE が、昔、日本を席巻した。イギリス・リバプール出身の4人組。ストック・アイトケン・ウォーターマン(PWL)プロデュースの「You Spin Me Round」がブレイクし、世界的に著名になった。日本では、よくわからないが、とくに大人気だったようで、世界的な人気も落ち着いた1990年代以降も、日本のみ発売のアルバムもあった。

DEAD OR ALIVE の音楽性は、ひとことでいえば、ユーロビートでありハイエナジーである”縦ノリ”のドライブ感にある。とくに複雑なリズムを用いるわけでもなく、ひたすら、”つっちーつっちーつっちーつっちー”というハイハットに、”どったんどったんどったんどったん”という真っ直ぐなバスドラムとスネア。単純な8ビートというよりは、もはや4拍子の様相で、その単調なリズムで、頭を振り腰を振り、きらびやかなピコピコサウンドで彩られたバッキングに、ボーカルのピートバーンズが、なぜか、がなり声で歌う。見た目の派手さ(ほぼ女装)、美しさ(?)を破壊するような毒々しい低音の叫び声。このアンバランスさが、DEAD OR ALIVE と言ってもいいだろう。

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筆者が DEAD OR ALIVE と出会ったのは、”本格的女装バンドが、がなる”というよくわからない友人からの紹介で「That's the way」のリメイク。ざっさえい アハアハ。あい らいきっ アハアハ。を、ジョルジオ・モルダーばりのネチネチしたシンセサイザーで再現していた。かっこいいじゃん。女装バンドというかイケメンじゃん。
2作目に、前述のPWLトリオのプロデュースで、大当たりすることになった。その後も、ユーロ・ハイエナジーの先頭を突っ走るように攻撃的なダミ声を続けるが、突然、いなくなる。

急に、いなくなったので、”流行”が終わったのかと思っていたら、実は、


ということがあったらしい。

ピートバーンズのキャラクターとしては、なにしろ、こういうクラブ・ダンス・ミュージックは、もともとゲイ文化から出てきたものなので、そういうものなのだろう、という受け取りくらいしかしなかったのだが、その後、どんどん、せくすぃに変貌していくピートバーンズ。それは度重なる整形手術によって実現していたが、手術の失敗により、えらい目にあったようだ。

しかし、こういうことがあっても、精力的に音楽を続ける DEAD OR ALIVE 。といっても、この事故でオリジナルメンバーは、みな、去っていったようで、DEAD OR ALIVE とは名ばかりの ピート・バーンズとしての活動が、今も続いている。
DEAD OR ALIVE の場合、ピート以外のメンバーは、とくに何をしていたわけでもないので、いてもいなくても同じだという説もあるが。

いまもめげないピートバーンズの底力には感服させられるものがあったりする。すごいパワーですね。