★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【音楽】Popcorn

f:id:tsuchinoko118:20110710083007j:image:left:w220何をもってして「テクノ」というのか、定義はあいまいだが、少なくとも「ポップコーン」を”テクノの元祖(あるいは草分け)”と言ってしまって、否定されることはまずないだろう。日本で”テクノ”という言葉が出てきたのは、YMO、クラフトワーク来日あたりで、”シンセ”が使われていたら、いかに生バンドでも”テクノ”(笑)と呼んでいたのだから、「ポップコーン」は間違いなくテクノであろう。

筆者は、小学生のとき、フォークダンスではなく、なぜか「ポップコーン」でダンスをさせられた記憶があるので、当時の教師連の誰かが「テクノ」マニアだったのかも知れない(笑)。筆者が、「ああ、なんて、かっこいい曲だ」と子供ながらに感じ、どちらかというと、フォークダンスが大嫌いだったのに、「ポップコーン」では熱心に踊っていたことは、ディスコブームの時期に夜な夜なクラブ通いをしてしまっていたことに通じると、今さらながらに思い知らされる(笑)

まずは、聴いてみよう。

「ポップコーン」は、1969年にガーション・キングスレーが発表した MUSIC TO MOOG BY にはじめて収録される。その後、当人が中心になって結成した「ホット・バター」によって、ムーグシンセサイザーバリバリのバージョンがリリースされ、世界的に大ヒットする。音楽的にも、テクノらしい要素満載で、8ビート基調の無機質なドラム(ほとんどフィルインなし)で、コードは循環、ほとんど”展開”しない。展開しているように聞こえるサビのような部分でさえも、同じ循環コードで、アレンジにより盛り上げているだけだ。ミニマルミュージックの手法は、テクノと切っても切れない手法。そして、メロディはもちろん、バッキングも、全部がムーグ=シンセサイザーのインストゥルメンタル。一定のリズムが、ダンスミュージックでありクラブにピッタリの様相。ともかくテクノ色満載だ。

また、いかにもムーグという音が良い。なんとなくリズムが不安定なような気もするが(笑)、ノリはよい。今では、やや古くさいような気もするが(笑)当時は斬新だったのである。

先日、クラフトワーク版のポップコーンに出会った。

おそろしく、かっこいい(笑)
とても60歳を越えた方の音楽とは思えないのだが、さすがは 1969年の翌年70年から、一貫してテクノなクラフトワークだ。

そして、この Popcorn も、筆者のヘビーローテーションに組み込まれた1曲で、1日2回は聴いている。