★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

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【音楽】Wink

f:id:tsuchinoko118:20110630101757j:image:left:w220Perfume のことを書いて、ふと思い出したのが、往年のディスコブーム(ユーロビート・ハイエナジーが主体)の頃、登場した アイドル歌謡ユニット「Wink(ウィンク)」である。

カイリーミノーグの Turn Into Love を「愛が止まらない」という邦題に日本語意訳をひっさげて、ダンシングドール・・・というか、外国の置き人形のように、ひらひら衣装で、無表情に無感情に歌う二人組のアイドルが日本音楽界を席巻した。

当時、まだ、フォーク・ニューミュージック・演歌・ロックもどきの生演奏な日本アイドル歌謡界において、このディスコな機械的音楽は斬新で、またたく間に Wink は人気者となった。

ディスコなアイドル歌謡、テクノ歌謡は、古来あったのだが、ここまで露骨なユーロビートと、PVなどを駆使した、いかにも洋楽的な様相は、老若男女問わず、”古くさいアイドル歌謡”を払拭する先進的なものであった。わかりやすく言えば、当時、「新しかった」のだ。

無表情・無機質・無感情で、洋楽ダンスミュージックを歌う(というか、つぶやく)姿は、方向性こそ異なるが Perfume と通じるところがある。

Wink は、決して洋楽のパクリだけをやっていたわけではなかったが、それでも、やはりヒットするとなると、洋楽の日本語バージョンばかり(のイメージが強い)。それが、日本の歌謡曲作家らは、こういう「かっこいい」のを作れないのだ、という印象をますます強くしたところがあった。

f:id:tsuchinoko118:20110630101659j:image:right:w220しかし「淋しい熱帯魚」は、国産。発表された当時は、多くの人が「また、どこから洋楽をパクってきたのか」と思うほどに、大変、良くできた国産歌謡曲で、大ヒットしたのはもちろん、Wink といえば、代名詞というか代表曲になった。

久しぶりに今あらためて「淋しい熱帯魚」を聞き直してみると、品質として、さほど古さを感じない。筆者の世代にとっては、「懐かしい」ユーロビートだが、今でも十分に通じる新しさがある。

Perfume の GAME や Edge を知ったとき「アイドルだと思って舐めていた。申し訳ございません」と謝ったように(笑)当時、Wink に対しても「洋楽パクリしか出来ないアイドルだ」と、やはり、”舐めていた”ことを淋しい熱帯魚を聴いて、謝罪したことを思い出す。

そのあと、反省した筆者は、中山美穂・荻野目洋子・少年隊といった、アイドルなんだけども、かっこいいテクノ歌謡を歌うアイドルに一時期傾倒していたことがある。(なぜか、当時(も、今も)ディスコサウンドとなると女性アイドルが多い(笑)その話は、また後日(笑))