【映画】スキャナーズ
考えるだけで。睨むだけで。相手は見えない力の呪縛に苦しみ、血管が浮き出ると破裂する。逃れようとしても逃れることは叶わず、脳みそが飛び散る。身体が炎につつまれ、吹き飛ばされ、コンピューターのメインフレームは爆発する。
その後の超能力アクションに大きな影響を及ぼした怪作。
超能力戦争もの、といえば、それまでだが、そこは、クローネンバーグ監督作品。単純な勧善懲悪とはいかず、どろどろとした人間関係と、おどろおどろしいストーリー展開が用意されている。
怪人マイケル・アイアンサイドが、はまり役。
キーワードは、エフェメロルという薬品。
スキャナーと呼ばれる超能力者を産み出したのも、エフェメロルであれば、スキャナーをコントロール(沈静化)するのも、エフェメロル。悪のスキャナーは、エフェメロルを使って、世界征服をもくろむ。
しかし、そこも、やっぱりクローネンバーグ。それらしい設定にも関わらず、詳細が明かされることはない。
とにかく、それでも、クローネンバーグ。必見!
続編と銘打って、2〜5作目までがあるが1作目以外は、大変健全なサイキックアクションで、おもしろくともなんともない。