★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【あいほん】新改訳聖書 iPhone アプリ版

f:id:tsuchinoko118:20110528054125j:image:left:w200数年前まで筆者は「いつでも聖書を読めるように」と、印刷された本の聖書を持ち歩いていたが、これが重いの何の。聖書には「自分の十字架を負ってわたしについて来ない者は、わたしにふさわしい者ではありません。」(マタイによる福音書10章38節)とあるが、聖書をいつも持ち歩くのはさすがに重い。

そこで手持ちの新改訳聖書をテキスト化。それを XHTMLepub に変換し、いわゆる青空文庫を読める電子ブックリーダー Stanza に取り込んで iPhone で持ち歩くことにしたのが3年前。
Stanza は電子ブックリーダーとしては、筆者好み。そのUI(ユーザーインターフェース)の使いやすさや、背景色、前景色、文字の大きさの設定など、小さな iPhone での電子ブックリーディングがしやすいように設計された良いアプリであった。


f:id:tsuchinoko118:20110528061318j:image:right:w120f:id:tsuchinoko118:20110528061317j:image:right:w120ただし、聖書は全部で66巻。これを電子ブックリーダーに取り込むのに、66章ある1冊として取り込むと、章や節を探すのに大変苦労する。そこで、しかたなく66冊の本として、66個のファイルを作って読み込ませたのだが、それはそれで、全文検索や、このページを開きながら関連するページを開くなどの操作には、やや支障があった。

iPhone に聖書を入れたことで持ち歩きやすくなった、が、その反面、紙の本のような感覚的な操作には支障があったのは否めない。


f:id:tsuchinoko118:20100709204842j:image:right:w120f:id:tsuchinoko118:20100709205057j:image:right:w120その後、iPad が出現し本格的な電子ブックリーダーとして なりものいりで iBook が登場。
さぞや使いやすいだろうと、期待して、stanza に入れ込んだデータを全て iBookに放り込んだ。
ところが、このiBook。つくりが粗雑で、単に、「本を読める」だけの代物。
検索もろくろくできず、管理する機能や、画面を見やすく調節する機能も貧弱で、非常に使いにくいものであった。不必要な「本型」のアイコンも、66冊から探すのは骨が折れる。
ただただ使いにくい状態であった。

このあたりは、やはり汎用のアプリと、専用のアプリでは、使い勝手の良さ、簡便さは比べものにならないほどに、専用のアプリの方が圧倒的だという筆者の自説を裏付けるものでもある。

聖書には、新共同訳と新改訳があり、筆者は新改訳を使っている。
新共同訳は著作権フリーのような状態なので、専用アプリとして、いくつか登場していたが、新改訳に至っては厳密な著作権の運用が求められているため、インターネット上で気軽に見つかるものでもない。
聖書の著作権者は、神様ではないのか、とも思うのだが、人間の世界では翻訳者の著作権もあるようで、なかなか、うまいこといかん部分もある。仕方がない。


f:id:tsuchinoko118:20110528054116j:image:left:w180そんなとき、ようやく登場したのが、オフィシャルの「新改訳聖書iPhone アプリ版であった。

オフィシャルサイトはこちら
 → http://www.wlpm.or.jp/seisyo/img/iphone.pdf

待望の専用アプリはいかなるものか。

期待していた通り、聖書66巻を1冊とした世界観。それと同時に66冊の本とした世界観。全文を通した検索や抽出にも対応し、その操作性は圧倒的だ。
しおり、ブックマーク、メモ、コピーなども多彩で、聖書らしい使い方ができる仕様となっている。


残念なことは、読み仮名(ルビ)、注釈(解説)が省略されていることだが、限られた誌面上、また、電子ブック的な仕様、超小型化のためには、致し方ない。

f:id:tsuchinoko118:20110528054106j:image:right:w180また基本的なことなのかも知れないが、指でスライドしてやれば、くるくるくるっとテキストが流れる iPhone らしい仕様なのも好感的だ。なぜか、それが出来ない 電子ブックリーダーが散見される。

聖書の場合、おつきあいする牧師さんや所属する教会にもよるのだろうけど、あっちゃこっちゃへジャンプして読むことも多い。小説などのように、前から後ろに読んでいくだけとは限らないのだ。
このとき、しおり、高性能な検索は大変ありがたい。

こんなときはここを読む、とか、聖書地図なんかの資料もオマケについている。
大変よく出来た仕様だ。

開発元は、あくまでも iPhone 用なので iPad だと文字が鮮明でない、などの支障がある、と言ってるが、ここまでよく出来ているのだから、なんとかしてほしいものだ。
筆者は iPhone しか使わないので困らないが。


f:id:tsuchinoko118:20110528054136j:image:left:w180ともかく以来、手のひらに収まる唯一の新改訳聖書(旧約+新約)を肌身離さず持っている。

聖書を開く頻度も以前に比べて増した。

筆者的には、それはとても良いことと思っている。主に感謝。



「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。」(テモテへの手紙第2 3章16節)