【音楽】国分友里恵
国分友里恵というアーティストが歌うのは「賛美歌」であったりする。
国分友里恵というアーティストを始めて知ったのは、キリスト教関連の書店で発見した「君もそこにいたのか」というCDであった。
”君もそこにいたのか”とは、ゴスペルの名曲で、十字架に磔にされたキリスト・イエス。その瞬間、君もそこにいたのか、見たのか、と問いかけてくる賛美歌。日本のクリスチャンじゃないアーティストもよく熱唱している「おどろくばかりの(アメージング・グレイス)」に匹敵する個人的に大好きな曲の一つである。
日本で売られている賛美歌というと、なぜか、オペラ歌手が甲高く日本語で絶叫するものが多い中で、カジュアルなジャケットのCDが印象的で聞いてみると、おお、これは・・・・
いわゆる、日本のポップスとして7th 9thあたりのコードを多用し、リズムもポップに8ビートと16ビートが主体、それでいて、賛美歌。日本語でそのまま歌い上げている。澄んだ透明感のある高声で、さらり自然に歌われていて、とても好感がもてる。
ポップスで賛美歌!?というのが印象的で、すぐに気に入ってしまった。
ほかにないのか、と思って、調べると、オフィシャルページから、インディーズ版として、
第一作目「ふたりだけの言葉」
第二作目「君もそこにいたのか」
第三作目「Nobody Knows・・・」
そして
第四作目「Steal Away -イエスの愛に抱かれていこう-」
が購入できるようで、即、購入。いまやヘビーローテションの愛聴版となっている。
回を追うごとに、どんどんポップ感が強くなり、原曲の荘厳さからは、かけ離れていく様が、非常におもしろい。なにげなく聴いていると、ふつうのポップス。癒し系ポップス。そんな感じだが、サビの部分になると「主よ、あなたは〜♪」「感謝しま〜す♪」と、よくありがちな男女の恋愛とは、まるで無関係に、主を賛美している(笑)
透明感のあるボーカル、オリジナル性の高い良質のポップス。
それでいて、主を賛美する、本作は、とても万人ウケするとも思えないし、まじめな教会からはお叱りを受けそうでもあるが、不思議な魅力のあるアルバムに仕上がっていて、ともかくとても不思議である。
日々多忙で血も泪もない孤独な毎日を送っていると感じる方。
癒されたい方は、ぜひ。
もちろん、クリスチャンの貴方にも、おすすめ・・・・????
最近は「現代賛美歌」として、わりとトラディショナルな方向性に進んでいるようだ。